Appleにリジェクトされた内容をまとめたお話

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

前回のエントリーでは【Guidline 4.2.2】の事を書きましたが、色々とアプリをリリース申請していると、いろいろな理由でリジェクトされることがあります。

もちろんアプリの種類や状況によって大きく変わるので、これがすべての解決になるとは思いませんが、備忘録代わりにまとめたいと思います。

Guideline 1.2 – Safety – User Generated Content

これは何かというと「安全性・ユーザー生成コンテンツ」の項目でなにかというと「ユーザー投稿型コンテンツで不快なコンテンツがあった場合、ユーザーはそのコンテンツに対して何らかの対応を行うことで批評時にすることが可能にする」機能をつけましょうということです。

具体的には
  • フィルター機能やブロック機能
  • 通報機能および通報された場合24時間以内に対策を行うスキームを作る
このあたりの機能をアプリ側に実装する必要があります。
掲示板とかブログ形式のコンテンツを実装する場合は必須のようですね。

 

Guideline 4.0 – Design

これもざっくりとした内容でしたが、リジェクトをもらったときは多言語対応が完璧ではなかった場合にこのリジェクトをもらうようです。

特に広告のパーミッションやカメラやハードウェアの使用パーミッションを表示する際、ちゃんと対応言語で表示しないとリジェクトを食らいます。
まぁどういう場合にこの機能を使う説明文がよくわからない言語であればユーザーは混乱しますからね。

Guideline 3.2.2 – Business – Other Business Model Issues – Unacceptable

これはApp Storeみたいな類似サービスがあるぞ(Google Playなど)、こんなのはAppleとして受け入れられないぞというものです。

考えてみれば当然で、iOSアプリの中でGoogleアプリの購入ができるのはユーザー的にも優しくなくApple的にも受け入れられないのは当たり前ですね
素直にアプリ内で表示されないようにしましょう。
これはWebViewでコンテンツを表示する際に起きやすいです。

Guideline 2.1 – Performance – App Completeness

これはおまけに近いのですが、例えばアプリ内でローディングが止まらないという事でリジェクトされたのですが、弊社環境では問題なく処理されていました。
何でだろうと考えた結果、アプリからサーバーに通信する際、そのサーバーは国外からはアクセスできないようになっていたため、アプリの審査が行えないという事でした。

レンタルサーバーなどはデフォルトで国外からのアクセスを制限しているところも多いですが、アプリで使う場合は、アクセス制限を見直すようにしておきましょう。

 

Guideline 2.1 – Information Needed

これは「必要な情報を表示してないよね」と言うことでした。
何かというとiOS14からはAdmobなどの広告や情報を取得する際に「AppTrackingTransparency」という許諾ダイアログを表示しないといけないのですが、iOS15以降はiOS14と同じ記述では許諾ダイアログが表示される前に別の処理が走るので、リジェクトされました。

対策としてはそのダイアログを表示する処理の前に1秒の遅延を入れることで、しっかりと表示されるようになりました。

ここら辺は以前のエントリーでまとめています。

 

Guideline 2.3.3 – Performance – Accurate Metadata

これはメタデータ(アプリ情報)は正確にということです。
例えば用意したスクリーンショットのうち、6.5インチと5.5インチの画像を同じにしていたのですが、しっかりとチェックされてはじかれました。
アップルの審査は本当に細かなところまで見ていますので、横着せずにちゃんと画像を用意しましょう。

2022年7月以降は…

Appleから予告が来ていたのでここにまとめますが、アプリ内で会員登録を行っている場合、7月以降は退会方法および退会処理をアプリ内で明記する必要があります。

ウェブサービスなどに飛んでもよいですが、きっちりとわかりやすい位置に「退会ボタン」を用意しておかないと、リジェクトされるよという話でした。

まとめ

Appleのリジェクトは抽象的でたちが悪い細かいですが、ユーザー(とAppleのビジネスモデル)のことを考えての事です。
プラットフォーマーにけんかをしてもしょうがないので、しっかりと対応しましょう。
ただしコミュニケーションは英語となるので、英語を勉強するか翻訳サービスで翻訳していきましょう。

執筆者:松本[ エンジニア ]

関連記事

マークアップ

コーポレートサイトのアクセシビリティ、どこまで対応すべき?

コーポレートサイトにおける。 重要だと分かっていても、コーポレートサイトにどこまで反映すべきかは悩みどころではないですか? 今回は、現実的に取り組みやすい部分と、対応が難しい部分を整理してご紹介します。 一概にこれが正解、というわけではありませんが、悩んでいる方の参考になればと思います。 目次1 コーポレートサイトでの達成基準は?2 比較的対応しやすい部分2.1 画像に代替テキストを設定する2.2 見出し構造の整理(h1~h6の適切な使用)をする2.3 色や形だけに依存しない […]

Webサイト制作

はじめてのShraePoint 実践的活用事例3選【業務効率化・DX】

目次1 SharePointとは?1.1 高い機密性が特長2 SharePointの活用法2.1 1.社内マニュアルや手順書を整備する2.2 2.営業資料や契約書の保管と共有に活用する2.3 3.情報の回覧やアンケート、意見収集の場として活用3 SharePointで作成したポータルサイト4 まとめ5 8bit公式 YouTube Channelのご紹介 SharePointとは? SharePointはMicrosoftが提供する情報共有サービスです。WordやExcel、 […]

Webデザイン

【Premiere Pro】動画素材の音声を自動で文字起こしする方法

Premiere Proの機能を使って、動画素材の音声を自動で文字起こししてみましょう。起こしたテキストは、発話タイミングに合わせて字幕として表示することもできます。とても簡単にできるので、ぜひ試してみてください。 目次1 自動文字起こし機能の使い方1.1 1.テキストパネルから文字起こしを行う1.2 2.文字スタイルの変更2 8bit公式 YouTube Channelのご紹介 自動文字起こし機能の使い方 1.テキストパネルから文字起こしを行う 音声データを含んだ動画をタイ […]

株式会社8bit (エイトビット)

東京都目黒区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
コーポレートサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。

Web制作に関するご相談はお気軽にどうぞ

弊社に制作をご依頼いただく際の費用感をご確認いただける、
見積りシミュレーションをご用意いたしました。