最近のお仕事ですが、珍しく装丁のデザインを担当させて頂きました。
弊社高本が執筆に参加させて頂いております。表題が「Web業界受注契約の教科書」。法律に関する書籍ですね。
制作現場のトラブルを、専門の方に法律面からの視点で解説して頂く内容になっています。
春頃から長く、ラフ・校正と続けておりました。今回はその工程を記事にしたいと思います。「本ができるまで」って結構面白いですよ。
本を作る工程
今回はカバー・表紙・扉の3点を制作させて頂きました。当初は帯もつける予定でしたが、途中でデザインに合わせて刷り帯にしてはどうでしょうと出版社様にご提案頂いたので、そちらに変更になりました。本のサイズはA5版です。
制作する工程としては、
01.カバーラフ(5案)
02.打ち合わせの上、案を絞り込んで校正
03.ソデのデザイン
04.表紙と扉のデザイン
05.ゲラ(試刷り)のチェック
06.見本本仕上がり
こんな感じです。
カバーラフ
まずはカバーのデザインですね。本の顔になります。ご担当の方に提出する前にデザイナ側で手書きでラフ出しをします。なりふり構わず豪快にザクザク書いていきます。
(※画像はクリックで拡大します。)
社内で内容を詰めて、7案出したうちの5案をデータラフにあげます。今回は本ということでやはり「いかに手に取ってもらえるか」に重きを置いて制作することに。
固い印象の本が並ぶ法律書の棚に並ぶことになるので、第一印象に柔らかく親しみやすいイメージのある作りを目指しました。
案を絞り込んで校正
ここで一度出版社様にご提出し、候補は2案に。どんどんブラッシュアップしていきます。最終的に決定したのがイラストの入った方のデザイン。違うパターンや、背面のデザインも入れていきます。
構成を重ね、ソデのデザインまで完成したものがこちら。色が反転したのと、実際に印刷して他の本と並べてみると印象が薄く、文字などだいぶ大きくするよう変更がかかりました。
この段階での束幅やバーコードはまだダミーです。(今回は後ほど印刷会社様に調整していただきました。)
表紙、扉を作る
カバーが固まったところで、表紙と扉のデザインを制作します。表紙はカバーを取った本本体の表題、扉は本を開いた一番最初のページですね。表紙は今回は特色のDICで指定しています。
その間にもどんどん原稿があがり文字の校正も進み、デザイン側も入稿です。
束などが調整された状態でゲラが上がってくるので確認。
そして月曜日にやっとこちらの見本本が届きました。
現在Amazonでは予約の状態ですが、11月1日から書店で購入できるようです。ただ専門書のためお取り寄せかもしれないとのことです。法律の棚に並びます。
ぜひ下記からもご覧下さい。
それでは、今日はこのあたりで。