若干のグラデーション、薄くのせたテクスチャ、1pxのハイライトetc…デザインを作っていると、ほんのひと手間で全く違って見えることがたくさんあります。細やかなあしらいをプラスすることによってひとつランクアップしたデザインに見えます。
コツは、主張しすぎないこと。テクスチャひとつにとっても、見えるか見えないかの薄さでバランスよく敷くことによってもっと良いものに見えてきます。
プロデザイナーさんにはもう当たり前かもしれませんが、何それどういうことって思った方、今日はそれを例を交えて少しお話したいと思います。
ハイライト
主にボタンや文字に使われることが多いかと思います。1pxのハイライトを入れることによって立体感が出て、少しシャープな印象にしてくれます。パッキリクッキリした感じと言いますか。(solemoより。美しいです。)
拡大するとよく分かりますが、目を凝らして見ると、1pxの白いハイライトの線が入っています。矢印のボタンと、画像バナーの周りの角丸ラインの所ですね。背景に木のテクスチャが入っているので、こげ茶のラインが焼き印で押されてへこんでいるような質感が出ます。
ちょっと失敬してハイライトを消してみたのですが、全然違いますね。何だかぼんやりしてしまいました。
テクスチャ
色の面積が広いからただのベタ塗りでは物足りない、でもグラデはボタンにしか使っていないから統一しているし使いたくないなぁ、なんて時に便利です。テクスチャで質感をプラスするとベタに旨味を付けることができます。(何と表現したらよいか上手く言えないので旨味と表現しておきます…)(えいごであそぼプラネットより。青の面積が広いのに綺麗にまとまっていてすごい。)
画像として切り出してみると背景にテクスチャが入っているとすぐ分かるのですが、サイトに飛んで全体を見ると少し気づきにくいです。
Fireworksのテクスチャ「網目1」を100%かけて透明にチェック、少し濃い色のベタを裏にもう一枚敷くとできます。(例のpngデータはこちらをFIreworksで開く!)
Fireworksデフォルトのテクスチャは結構使い道が限られてくるので、こちらもぜひ⇒「Fireworks texture gallery」
グラデーション
グラデーションは随所に使われるかと思いますが、私は”上品なグラデーション”を常に心がけて作っています。上から下まで100%でかけるのではなく、始点を60%程にします。個人的にはぷっくりしすぎていないのが好きですね。(極端な例だとグラデーションの設定もこんな感じ)
ボタンを横から見て、浅い隆起のグラデーションがさりげなくて美しい。(上図右くらいの見た目)
(すみなびさんより。風通しのよいデザインがすてき。)
下に寄せてちょっともったりしているこのグラデ。グラデの始点は中央より下部寄りですね。白の1pxが入っていますし、シャドウもボタンを邪魔しない。これくらいが気持ち良いです。
まとめ
これらは私がデザイナーの卵の頃よく実践していた方法です。今でも存分に使っております。もちろん全体とのバランスを見つつですが、このひと手間を加えるだけで印象が変わる箇所は沢山あると思います。
よければちょっと試してみてくださいね。
その他デザインの例も置いておきます。
(石神井公園の歯科と矯正歯科)
(株式会社プロティア・ジャパン)
(阪急不動産のマンションブランド<ジオ>)
(インターネット・アカデミー)