制作者のモチベーションを維持するために

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仕事で制作を続けているといくら好きでこの業界に入ったとはいえ、自分の意図しない作業や思い通りにいかなくてモチベーションがガクンと下がることは多々あります。

WebサイトやWebサービスの制作というと一見クリエイティブなイメージですが、実際に制作している時は実に地味で、コツコツと同じことを繰り返していくような作業です。

「仕事なんだからやるのは当たり前!」
「仕事なんだから文句言わずに与えられた事をやりなさい!」

まあ、それはその通りなのですが、人間は感情の生き物なのでストレスも溜まりますし、モチベーションも上下します。

制作現場ではよくあることなのですが、制作が思うように進まなかったり、クライアントから無理な注文がついたりすると、ディレクターなど実際には制作で手を動かさなくて指示をする人にストレスの矛先が向いたりする時もあります。

「じゃあ、自分でやってみなよ!」
「簡単にいうけどさ、実際すごく大変な作業なんだよ!」
「制作管理が悪い、構成が悪い」

などなど。

モチベーションは他人に貰うものではありません、というのは分かるのですが、やはりそこは人間です。
エンジニアを長くやってると、実際に技術的な面も含めて話が通じない方の指示は聞かない、みたいなスタンスの方もいらっしゃいました。
難しいことやる人は難しい人も多いです。(恐らく自分も含めて)

出版関係の編集者の方を仕事をさせていただくと、制作者(執筆者?)のモチベーション管理というか、心配りがすごくよく出来ていて仕事がしやすい、良い気分で仕事をさせていただけると感心した覚えがあります。

ちょっとしたことなのですが、気分を乗せてくださる方が多いと思います。
(原稿を書かせるという意味で気分を乗せるのがうまいのかな、なんて思ったりします。)

そんな経験も踏まえて、今回は制作者の立場からちょっとした制作者のモチベーションを維持するポイントをあげてみました。

みんなを引っ張って成功に導こう!などのリーダー論みたいな大それたものは書くつもりはありませんが、実際に制作者として現場に携わっていると、日頃のほんの些細なことでストレスが起こり、モチベーションの上下に繋がるんだな、と思っています。
(本当はそれじゃいけないんですけどね。。)

制作現場が「ああ、なんかギクシャクしてきたな。。」なんて思ったらディレクターの方やその他管理されている方はちょっと意識してみてください。

制作物に必ず感想をいう。

出来た制作物に対して無反応って一番悲しいですよね。

せっかく制作して報告したのに、感想も何もなくただクライアントへ成果物が流される。
もしくは提出から忘れたような頃に指摘だけがくる。

作っている人は「使ってもらう」、「見てもらう」ために作るのですぐに感想が欲しいし、反応ないのが一番やり切れない感じになりますよね。
人間褒められたい、認められたい欲はあると思うのですが、モノを作る人は一番そういう欲が多いのではないかと思います。

この部分はすごく良かった、でもここは直して欲しいなど、良かれ悪かれきちんと制作物に対して反応は欲しいものです。

制作過程を共有する。

成果物(結果)に対してのみ評価を行われるのは制作者にとってはきつい。
過程を共有し、理解し合ったうえで成果物に意見を言ってほしいと思うわけです。

制作をしないで待っている人にとってみれば成果物のみですが、制作者にとってみれば制作過程での調査やサンプル制作による動作検証など様々な過程があっての成果物です。

例えば煮詰まった時などに、何に煮詰まっているのか、ちょっと話を聞いてくれるだけでも少し気分転換になったり、話をしているうちに煮詰まっていた部分の打開策が思い付くなんていう場合もあります。

ただ、与えられた作業を黙々と出来る方もいるかも知れませんが、気にかけてくれているというのがちょっとしたモチベーションの維持につながったりします。

見てなきゃやらない、というのは極端ですが、制作過程に無関心な管理者が制作させらものはそれ相応のものしか出来ません。
サイバーエージェントの藤田社長が著書の中で、アメーバを成功させるために自分自ら制作現場に首を突っ込んで、技術的な面も勉強しながら、細かい指示やチェックまで一緒になってやった、というお話がありました。

作る人間だけでなく、間接的にでも携わる人がどれだけ過程を共有出来たかによって、結果に表れてくるのではないでしょうか。

一緒になって考える。

技術的な面がわからなかったとしても、一緒になって調べたり考えてみる。
デザイナーではなくても一緒になって良いデザインと今のデザインのどこが違うのか考える。
これ結構大切だと思います。

システムなら再現テストなど一緒に試して状況を共有する。
技術面で分からない、実際には制作出来ないとしても一緒になってやれることはあるはずです。

ディレクターなどであれば一緒になって考えることで自分のスキルアップにもつながります。
前項の「制作過程を共有する」という部分にもかぶりますが、一緒になって考えるって大事です。

作っているものの仕様、仕組みを理解する。

専門用語までとは言わず仕様くらいはきっちり覚えておきましょう。

特にエンジニアなどはせっかちで面倒臭がりなので、仕様などを何度も確認されるのはうんざりするものです。

どういう仕様で何を正解として今のシステムやサービスが動いているのか、そこは抑えておきたいところですね。仕様を理解していないことを、技術的な事が分からないという面を引き合いに出される方が多いですが、システムの詳細仕様でない限り理解はできるはずです。

仕様書にはきちんと目を通し、どういう仕組みで出来ているのかくらいは理解しておきましょう。

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制作というのは人の作業なので人のモチベーションによって品質にも影響します。
制作自体孤独な作業なので、管理する方にも自分たちの大変さを分かってほしい、共有して欲しいという気持ちは強いと思います。

何から何まで子供のように目をかけることは難しいかもしれませんが、ちょっと意識して現場と関わるだけで随分違うのかな、と思います。

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

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