弊社では東京IT新聞に広告を出稿させて頂いてるのですが、近々枠を変更することになり今ちょうどデザインを起こしているところです。
久々に紙のデザインをすると難しくて難しくてたまらないですね。参考にしようと思い持ち込んだ広告や雑誌が気がつけばデスクの隅に山になっていたりします。良いものを作るために頑張らなくては。
そんな中、たまには紙のことも描いてみようかしらと思い立って、描いてみました。
RGBとCMYKの違い
ちょっと基本から。Illustratorやphotoshopを使用していると必ず見かけるかと思うのですが、RGBとCMYK、カラーモードのお話ですね。この二つは用途が違います。「RGB」はWebデザインなどディスプレイで表示する時、「CMYK」はチラシや本など印刷する時に使います。
印刷物を作る時は必ずCYMKで作りましょう。
なんで重なってるとこ色違うのってなると思うのですが、これは色を作る原理が違います。
ディスプレイでは三色の光を組み合わせて色を作るので重ねれば重ねる程、白くなります。
印刷物ではCMYKは三色のインクを重ねて色を作るので重ねれば重ねる程、黒くなっていきます。
後者は絵の具の例とかで例えると分かりやすいんじゃないでしょうか。綺麗な色を作ろうと沢山の種類の色を混ぜれば混ぜるほどくすんでいって悲しい気持ちになった子供のころとかありましたよね。
そしてCYMを100%で重ねても、どうしても完全な黒にはならないので、別で作った黒のインク(K)を使い、多彩な色を表現しているわけです。
トンボ(トリムマーク)
トンボです。トリムマークともいいます。印刷所のテンプレートをダウンロードしてくるとデータに含まれていたりします。そもそもこれは何かと言うと、「印刷する時や裁断する時の目安」になるものです。
大体印刷所さんがCMYKで印刷する時というのは、家庭用のプリンターのように一度機械に通せばフルカラーのものが出てくるわけでは無くて、それぞれCのインクで一回、Mのインクで一回と、インクの数だけ機械に通します。
ざっくりとしたイメージ。
二回目以降に機械に通す時に印刷がずれないよう、このトンボ目安に印刷・裁断されます。
トンボは一見ただの黒に見えますが、実は[ C 100%/M 100% /Y 100%/K 100% ]のデータになっています。
実際にデータを作る時
実際に裁断されるのはこの線ですね。仕上がりサイズです。データを作る際、必ず塗り足しをつけてくださいと印刷所さんが口を酸っぱくしておっしゃると思うのですが、塗り足しとは。
これは、もし裁断が0.1mmズレたとしたら、0.1mmの白い部分ができてしまうので、ちょっと余分に色をつけておいてね、というものです。
塗り足しの規定は3mm。
こんなかんじ。
テキストはアウトライン化する
例えば自分しか持っていないフォントを使ってデザインした時、そのデータをそのまま送ると印刷書ではそのフォントで表示できずに印刷が滞ります。こういった事故を防ぐために、フォントは全てパスに返還します。Illustratorでするなら、[選択]→[テキスト]とすればデータ内のテキストを一括選択できて便利です。
あと、入稿前にテキストを編集する必要がでてきた時に困ってしまうので、データを複製して「●●_ol」なんて名前をつけておくと良いと思います。
おわり
これくらいでしょうか。何か忘れていそうですね。思いついたらまた書きます。印刷はWebと違って後から修正がきかないので、毎度プレッシャーに押しつぶされそうになりますね。
DTPの方とか凄く尊敬します…
それでは今日はこのへんで。