使って欲しいWebサービスを作るには「急がば回れ」ということが必要。

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最近、某ブログで話題になったWebサービスのことが書いてあり、その中に「業界の軽いノリで」というような表現がありました。

この言葉が個人的にはすごく自分のことを指摘されているように感じました。

Webサービスをスピード重視で7割完成でとにかくリリース、こういった風潮がそう思われてしまうのかな、と個人的には思います。
(1週間で作って出しちゃいました!というのが「ノリ」と感じられるのだと思います。 )

確かにそれが重要なことだったりもするし、常に新しいことを考える人が集まっているので必然的に競争にもなります。
でも、長い目で見て継続して使って欲しいものをつくろうとした時に、はたしてこのノリが良いのかどうか、ということを最近あるサービスが話題になったことで考えさせられました。

確かにWebはテキストを修正してすぐアップすれば、誰も気が付かないうちに修正することも出来ます。
「ちゃちゃっと直す」ということが出来るのがWebの良さでもあるのですが、ちゃちゃっと作る前にちゃんとと考える、ということも大事です。

作る側にとってみると早く完成形が見たいという気持ちにもなり、すぐにすぐに、となってしまいます。
でも、これが結局サービスの内容によっては思いもよらない事故を招く場合もあると思います。

最近、当社で運営しているサービスのユーザーにアンケートを取っているのですが、新しい機能云々よりは現状を使いやすく不具合ない状態で使っていたい、という意見がほとんどです。(これは当社のサービス自体にまだまだ改善点があるというだけのことなのかも知れませんが。。)

作り手は新しいサービスや機能を作ることだけを考えてしまいがちですが、実は使っている人にとってみたら、まずは目の前の課題を片付けて使いやすくしてくれよ!ということなのです。
新機能とかより、現状の使い勝手を何とかしてくれよ!という声はどんなサービスにも少なからずあると思います。

使う側にとってもお遊び程度のものであれば、多少のことはスルーされるますが、使い続けたいという考えで使ってくれているユーザーにとっては、目の前の課題が全てです。

よく制作の際にユーザー視点で考えるということが言われますが、それはユーザビリティーやインターフェイスだけでなく、ミスや不具合、矛盾や誤記がない当たり前のことが一番大事なのだと思います。
UIとかUXとかそういうのも必要ですが、まずはしっかり確認してユーザーが使える、ということが一番なのだと思います。

何が言いたいかというと、今回エントリーのタイトルにした「急がば回れ」というのは、自分も含めWebサービスに関わっている人たちは、こういったことを今一度考えないといけないのかな、と最近感じます。

バーっと作って取り合えず出しちゃって慌てて直す。
こういう体質を変えていなないといけないなあ、と思います。

実はユーザーから見たらサービスの本質は新しいものではなくて、ちゃんと使い続けられることが本質だったりしますからね!

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

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