こんにちは。株式会社8bitの高本です。
先日、ちょっとした会話の中で「どうしてエンジニアの人ってあんなに偏屈な人が多いんだ?!」という話しをされました。
偏屈といえば偏屈ですが、ディレクターの方と話していると無愛想に感じることが多いようです。
私自身、肩書はディレクターであったりしますが、ディレクション作業や事務作業している以外はエンジニア(プログラマー)としてプログラミング作業していることが多いです。
言われてみると自分のことでもあり、ずっと頭の中で渦巻いていたので、このことについて書いてみます。
タイトルが語弊を招きそうなので、前置きをしておくとすべての人がそうではありません。
むしろ仕事以外では無愛想な人の方が少ないかもしれません。
ですが、関わったディレクターやテストや検証している方に話しを聞くと、 圧倒的にそういうイメージが強いです。
「なんでそうなの?!」と言われると、確かに自分自身もプログラミングしている時に、突然声をかけられて良い気はしないし、「ちょっと待って!」と無愛想に対応してしまうことも多々あります。
(多々というかほとんどかもしれません。)
悪気はないんだけれど、どうしても仕事中はそうなっちゃう。
自戒と弁解の意味も兼ねて、「なんでそうなの?!」と言われる「なんで」について考えてみました。
別に気を使う必要はないですが、Webディレクターの方は認識しておくと良いかも知れません。
※ここでいうエンジニアはプログラミングも行う方をさしています。
●計算している最中に話しかけられると。。
たとえば、日常生活で物の数を数えている時や、計算をしている最中に話しかけられたら、無視して終わってから話しを聞くか、むっとして「ちょっとどうして話しかけんの?!」と怒ると思います。プログラムは先手先手を考えて作っていくので、集中している最中に話しかけられたり、応答を求められると、思考がストップしてしまうことがあります。
これは個人のキャパシティーの問題なのかも知れませんが、少なくとも私自身はそんなに頭が良くないので、途中で応答することが出来ないこともあります。
それが無愛想と思われることもあるのかと思います。
プロ棋士が将棋を指しているところに「ねえ!ちょっと!」と話しかけたらすごく怒られると思いますよ。
極端な例かも知れませんがそういうことなんです。
●専門用語を交えて話したい
システムやプログラムだけの話しではないと思いますが、それぞれ専門分野の人は意識しなくても、専門用語を多用する傾向にあると思います。特にエンジニアはその傾向が強いと思います。
(マーケティングの方々もそうですね。)
誰でもそうだと思いますが、話しが通じないというのはすごくストレスです。
専門用語は通じないかも知れない、と分かっているのに、ついついそのまま使って、結局相手に通じなくて、その説明をいちいちするのも面倒だし、説明が下手くそなので、説明がうまくできなくて、余計にいらいらいしてしまう。(「あああ!もう!!」となってしまう。)
自分たちが通じて欲しいことがなかなか相手に通じない。
これも無愛想になってしまう原因なのかも知れません。
●基本は面倒くさがり
エンジニアはプログラムなんて面倒な仕事をしている割に意外に面倒くさがりです。面倒くさいから、いかにステップ数少なく、効率良くプログラムを組むというのがエンジニアの美徳でもあるわけです。
ですから、仕事以外の打ち合わせや仕様書作りなど、面倒な仕事は好ましく思いません。
「仕様書を作っておいて!」
「え?!俺が?!」
こういうやり取りはこの面倒くさいからきています。
(でもちゃんとやらなきゃいけないんですが、、、)
●作業工程上、最終的なしわ寄せが来る作業である
たとえばWebサービスだと、企画や構成をして、デザイナーがデザインを作ってマークアップエンジニアがコーディングして最後の最後にエンジニアがプログラムを実装する、というのが制作の流れです。受託の仕事だと、前半の企画やらデザインでクライアントの確認含めて結構時間を取られたりします。
納期は決まっているけど企画やデザイン段階で時間が取られて最終的にしわ寄せがくるのがプログラミングです。
これで徹夜作業になったりと過酷な状況が生まれることもあります。
こういった作業の流れや、切羽詰った状況を経験すると警戒心や工程管理に対する不信感が生まれてきます。
こういう状況下が生まれてくることにより、ディレクターなど工程管理する方への風当たりが冷たくなったりもします。
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■□ 最後に □■
だからと言って、無愛想であったりすることの言い訳にはならず、エンジニアからも、うまくコミュニケーションを取れるよう歩み寄る必要はあります。
初めてWeb業界でディレクターとしてデザイナーやエンジニアをまとめて工程管理する時、頭を悩めるのがシステムの部分であり、エンジニアとのコミュニケーションだったりします。
ただ、システムに関してちょっとでも予備知識を入れておくことでエンジニアとも話しが通じやすくなるし、コミュニケーションはとりやすくなるのは事実です。
基本ものづくりが好きなので、きちんと話が通じ一緒になって考えられるだけでずいぶん違います。
本当に「なんで?」と聞かれることが多いので、今回はエンジニアの立場からその「なんで?」についてまとめてみました。