Web制作会社がWebサービスを作る時に考えないといけない運用のこと

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こんにちは。株式会社8bitの高本です。

ここ最近、一昨年くらいに当社でつくったWebサービスのリニューアル作業をやっているのですが、運用について考えることが多々あったので、今回は運用について書いてみます。

Webサービスの運用というと大手でサービスの運用を中心にやっている企業をイメージしますが、最近ではWeb制作会社でも自社Webサービスを立ち上げて運用しようという企業は結構あるかと思います。

その中で制作業務の合間で作ることはできても、運用をきちんとして成果を出すまでになかなか至っていないのが現状であったりします。
(当社も含め)

企画やアイデア自体は思いつくし、収益の落とし所も考えられる。
でも今のスタッフの中で実際に運用できるのかどうかわからない。

Webサービスを作る際、作る前の企画やアイデア出し、作っている最中→リリースまでは調子良いんだけど、その後のことは考えていなかった、というのは作るのが好きな人たちが集まると起こりやすいことだと思います。

そこで、作った時間が徒労に終わらないよう、事前にチェックしておきたい運用のポイントをまとめてみました。

色々な人がWebサービスを作れるようになっている現在、運用は永遠の課題なのかもしれません。

1. 誰が運用するのか?運用専任者を付けるのか?

制作会社だと、スタッフのほとんどが受託制作などを含めて制作に関わっている人だと思います。

日々の業務において誰がどのくらいの時間を割けるのか?
専任の運用担当者を置くのか?

まずはメンテナンスやアクセス解析など日々のサービスの状況を把握する担当者をきちんと決めた方が良いと思います。
(これは立案者でもなんでも良いと思うのです。)

みんなでやろう!は一番危険で、一人が難しければ日替わりでも良いので運用担当を決めておかないと そのうち誰もやらなくなったりします。

2. 運用コストをどのくらいみれば良いのか?

とりあえず、リリースしてから反響みて考えよう。。となりがちな広告や運用にかかるコストの話しです。

専任スタッフを付けるにしても人件費はかかりますし、うまく話題性に乗ってヒットすれば別ですが、長期的に利用者数を増やしていきたいサービスの場合はすくなからず広告掲載も検討しなければならないと思います。

作ってリリースして、もし想定以上の反響もないようだと、すぐにでも検討しないといけなくなりますので、事前に検討しておいた方が懸命でしょう。

3. スポンサー獲得など営業活動やプロモーションを誰がやるのか?

Webサービスの収益モデルでトレンドというか、思い付きやすいスポンサー広告ですが、これも広告主が勝手に向こうからやってくることは滅多にないのではないかと思います。

大手Webサービスですら当社のような制作会社にまで広告出稿の営業をかけてきます。

今ブレイクしているような大手サービスも日々地道な広告主探しの営業を行っているのです。

ですので、スポンサーとかコラボ企画なんていうのもきちんと営業をしないといけないのかと思います。

この営業も片手間でできるようなことではないので、担当をきちんと決めないといけないですね。
(これも営業さんがいれば別ですが、誰がやるのか結構難しいところです。)

4. コンテンツ配信などの日々の更新業務は誰がやるのか?

1と似ていますが、ここでいうのはコンテンツ配信などのライティング作業やコンテンツを制作する作業についてです。

サービスによるとは思いますが、ものによっては日々ユーザーを飽きさせないために魅力的なコンテンツを配信するような作業が必要になることもあります。その際、社内のスタッフで賄えるのか?それとも外部のライターさんと契約して定期的にコラムを書いてもらうか?などなど。

———-

などなど、書きましたが「で?誰がやるの?」というところに戻ってしまいそうです。

制作会社など作るのが好きなスタッフが集まる会社だと、作るところまでは良いのですが、その後のことで「誰がやるの?」というようなことになったりします。

とは言うものの「あれもできない」「これもできない」では立ち上げるところまでいきませんので、日々の業務と兼ね合いをみながら、作る前に運用プランも検討しておきたいところです。

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

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