こんにちは。株式会社8bitの高本です。
最近というか結構前からなのですが、「吉田類の酒場放浪記」という番組にはまっております。
酒と居酒屋の雰囲気が好きなのもありますが、 何といってもレポートしている吉田類という方がものすごくうまそうに酒を飲むんです。
ホッピーでもチューハイでも二級酒でも分け隔てなくうまそうに飲みます。
不思議とグルメ番組やCMで酒を飲んでいる芸能人を見て、食べ方が美味しそうに見えても、飲み方が美味しそうなレポーターはあまり見たことがありません。ですが、この吉田類という人が飲むと本当に酒自体がうまそうに見えます。
実際に立ち飲み屋などで飲んでいると、独りでじっくり実にうまそうに飲む方がいらっしゃいます。
常々、こういう人たちの飲み方というのはどこが違うのか不思議に思っていました。
今回は、どうして酒をうまそうに飲む人たちはそんなにうまそうに見えるのか、うまそうに見えるポイントを整理してみました。
あくまで主観ですが、私は次のポイントがそろうと非常にお酒をうまそうに飲んでいるなと感じます。
●其の壱: コップ、グラスなど酒器の持ち方
手の甲を向こう側にしてコップを持っている人が多いように思います。
または、中指と親指を使って上から持つ。
普通にグラスを持っていても美味しそうに見えるのですが、酒器の扱いに慣れている感じがして、佇まいからしてうまそうな雰囲気を醸し出しています。
扱いなれた道具を扱うような感じでグラスを傾けるのが、また美味しそうに見えてしまうのです。
●其の弐: 口の付け方と飲んだ直後の口元
うまそうに飲む人の飲み方は口元に一番の要因があるかと思っています。
まずグラスを口に運ぶのではなく、途中まで持ちあげて、後は口から酒を迎えに行ってあげる。
すると自然と口の先がとがります。
そして口に含んだ時、ぐっと飲み込んだ時の口に力が入る。
とがった口元から酒を含んだ時にぐっと味を確かめるように口元がしぼむ、この一連の口元の動きが非常にうまそうに見えるのです。
何気ない当たり前の動きですが、こういう細かい動作の違いが味を出しているのです。
落語で飲んだり食べたりしているのが美味しそうに感じるのも、この一連の口元の動きのうまさだと思っています。
●其の参: 年齢
個人的には50歳以上、年配の方が飲んでいると美味しそうに見える傾向にあります。
若い俳優がビールのCMなどでスキッと爽快に飲んでいる姿を見ると、ビールの爽やかな喉越しやスキッとした切れ味などは伝わるのですが、酒が美味い。という感覚にはなりません。(喉が潤せるといった感覚でしかありません。)
ですが、矢沢栄吉が出演しているプレミアムモルツのCMは別です。
あの飲み方にもあるだと思うのですが、うまそうに飲んでいると感じます。
歳を重ねた方が飲んでいるのを見ると、本当に酒を味わっていると感じます。
ぐいぐい飲むというより、しっかり飲むという感じでしょうか。
あとは小皺の入った口元も年季が入っていて良い感じを出しているように思います。
これがまた酒をうまそうに見せるのです。
●其の四: 頼んでいるつまみの種類
頼んでいるつまみと酒の組み合わせも関係してくるように思います。
たとえばカウンターで飲んでいる時に、置いてあるつまみと酒の組み合わせが実に酒をうまそうに見せるシチュエーションになっているように思います。
個人的な趣向を行ってしまうと、煮込みやマグロブツ、焼きトン、ポテトサラダなど庶民的かつ脂っこくないつまみに日本酒なんかだと良い感じがします。
たくさん頼み過ぎず、決して凝ったつまみではないつまみを肴に飲むお酒と人、このすべての組み合わせが酒をうまそうに飲んでいる佇まいをかもし出す要因に感じます。
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さてここまで一見、ただの酒のお話しについて書いてきたように思われますが、うまそうに飲むということはうまそうに見える⇒見せるということで、PRなどにも言えることかと思います。
細かい動作や状況の組み合わせが「うまそう」な佇まいを醸し出すのでしょう。
少々強引に結論へ持って行きましたが、今回はこのへんで。