こんにちは。株式会社8bitの高本です。
Webサービスを作り終わると毎回反省することは何点もあるのですが、デザインについて作る時に気を付けないといけないなと思うことを書いてみます。
Webサービスのデザインは静的なWebサイトと異なってきます。
静的なWebサイトデザインであれば、テキストや写真画像の分量などあらかじめ分かっていますので、素材を活かしてデザインすることが出来ます。
ですが、Webサービスの場合、例えばユーザーが登録や投稿をするようなサービスでは、期待している画像やテキストが入ってくるわけではありません。
実際開発が終わってテスト投稿をしてみると、「なんかデザインで見た時をイメージ違う?」というようなことが起こることもあります。
「予測されるデータパターンを洗い出して、ディレクターなど構成を考える人がきちんと考えて指示を出せば良いのでは?」
と思われるかも知れませんが、デザイナーも意識しておくとデザインの仕方も変わってくるのかと思います。
(個人的にはWebデザイナーであれば意識しておかなくてはいけないと思います。)
また、静的サイトとは異なりエンジニアとも連携して、ここはこういう形でないと実装が難しい、など色々調整が必要になってきます。
具体的に答えがあるわけではないのですが、気を付けないといけないな、と思うことをまとめてみました。
■動的に書きかえられる部分なのかよく確認を
WebサイトとWebサービスを分けるとすると、大きく違うのはユーザーもしくは運営者が投稿などによってコンテンツを動的に生成していくところかと思います。
具体的に指示をもらってやると思いますが、投稿されるテキスト部分は実際にはテキストデータになるので、デザインの時点で考慮する必要があります。
Windowsならデフォルトで入っているMSゴシックなど、ユーザーが閲覧しているであろう環境下のフォントを使ってデザインしないといけません。
ごく当たり前のことですが、よくWebサービスのデザインをする場合は、特に注意してデザインする必要があると思います。
■投稿や掲載データがない状態のことを考える
冒頭でも書きましたが、構成やデザインの段階だとサンプルでユーザーに入れて欲しいと期待するデータを入れがちです。
ですが、ユーザーが思い通りのデータを入れてくれるとは限りません。
テキストでも長かったり、予想以上に短くて「デザインで見た時にこんなはずではなかった。。」ということが発生します。
画像が投稿できるサービスであれば、投稿されなかった場合のことも考慮しなければなりません。
デザイン的に理想的なテキスト分量と画像データが必ず入るとは限らないので、その点は考慮すべきかと思います。
■投稿される画像の縦横比率を合わせる
例えば、画像とテキストを投稿するサービスをデザインするとして、投稿の一覧がサムネイル付きで表示され、クリックすると詳細画面が表示されるとします。
縦横比が詳細と一覧で異なると、例えばトリミングして動的に書き出した場合、トリミングの位置がずれたりします。
基本的なことではありますが、静的サイトであれば、うまく画像を操作したり出来ますが、Webサービスではどんな大きさの画像が投稿されるかは分からないので、この比率はきちんと意識してデザインしないといけないと思います。
■エラー表示など通常見えていない部分のデザインも忘れずに
フォームなどのデザインではもし入力情報が誤っていたときにエラー表示をします。
エラー表示は単純に赤文字なんかで表示することが多いですが、デザインをするときに忘れがちのような気がします。
Webサービスでは通常見えない部分のデザインもしなくてはいけないので、デザインのし忘れがないか注意しながら作業を進めた方が良いかと思います。
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システムやWebサービスのインターフェイスデザインは見えていない部分に関しても配慮してデザインしないといけませんので、静的なWebサイトのように予約された分量の画像やテキストの中でデザインするのとはわけが違います。
Web自体どんどん動的なものが増えてきているので、Webデザイナーの方もWebサービスのデザインをすることも増えてくるかも知れませんので参考までに。
株式会社8bit (エイトビット)
東京都目黒区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
コーポレートサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。