こんにちは。株式会社8bitの高本です。
7/8の金曜に『世界中で使われるサービスを考える』という勉強会に参加してきました。
この勉強会は4回目の開催なのですが、個人的に第3回に出たときに面白かったので今回はスタッフ全員で参加しました。
勉強会というと、講演みたいなものを聞いて、最後に交流会で名刺交換のような流れのものが多いのですが、この勉強会(イベント)はディスカッションできるし、技術系に偏ったものではないので、個人的にはお勧めです。
世界中で使われるというとなんだか広大な感じですが、作り手の方が多く参加されていたので、同じく作っている同士色々な意見がでて、かなり勉強と刺激になりました。
今回は伺った意見などを含めて自分の思ったこと、考えたことをまとめてみました。
私が参加したテーブルで出ていた意見
ディスカッションは1テーブル4人の中で行い、一定の時間が経ったら別のテーブルへ移動して別のメンバーと話しをして、最後にまた自分のもといたテーブルへ戻るという形式で行われました。私のいたテーブル以外は分かりませんが、私のいたテーブルの中ででていた意見をまとめてみました。
特に流れがあるわけではないので、こういう意見がでていたという箇条書きです。
1. 日本でしか使われないサービスとは何か?
私のいたテーブルはいきなり、逆説的な質問から始まりました。
確かに、日本人だけに使われるサービスという考え方はしてみたことはありませんでした。
日本でリリースして日本人に使ってもらうのが当たり前で、たまたま日本から出ていないだけで、「日本人だけに使ってほしい」と思ってつくるサービスはあまりないかもしれません。
2. 日常の生活の中で使えるもの。
衣食住など生活の中で必ず必要になること関連したサービスを作ると良いのではないか?
とにかく日常生活の中で必要とされるようなサービス。
3. シンプルイズベスト
使い方やインターフェイス含めてとにかく直感で操作できて使えるもの。
海外のサービス見ていると、本当にどうしてこれが?と思うほどシンプルなものがヒットしている。
4. とにかく作る
何が当たるかを考えてる暇があったらとにかく「トライアンドエラー」で構築と失敗の繰り返しの中で、使われるサービスが生まれてくるのではないか?という意見。
その反対に考え過ぎて手が動かなくなる、、という方もいらっしゃいました。
5. 自分たちで使うもの、欲しいサービスをつくる
世界でヒットさせようという考えではなく、まずは自分たちが使えるもの、面白いと思うものを作る。
会社でやっていると利益や人件費などのことが絡んできて、思い切り楽しむことがなかなかに難しかったりするが、本当に作り手が楽しんで作って楽しめる、使えるサービスは使い手の心にも響くのではないか。
※ざっくりまとめていますので、忘れちゃっていることもあるかも知れないです。
個人的に思ったこと
みなさんの意見を思い出しながら思ったことをまとめてみました。あくまで個人的な考えです。
1. そもそも言語対応など含めてはじめから海外の人をターゲットにしないと。
Cacooはリリース時から海外に向けてPRをしているし、言語対応もしています。
私は知らなかったのですが、海外ユーザーが多く「NEWYORK TIMES」でも取り上げられたりして、かなり海外で流行っているそうです。
Cacooを作ったヌーラボの社長のお話では、はじめから海外を意識して言語対応もしていたし、海外の友人やメディアに対してもアプローチしていたようです。
「たまたま海外でも流行った」のではなくて、きちんと海外に向けて準備をしていた結果です。
日本発のサービスは日本だけで使われるのは言語対応も含めて、特に海外に向けて発信しているわけではないので、日本から世界で使われるサービスがなかなかでないのだと思います。
ですので、世界で使ってもらうにははじめから少なくとも英語などの言語対応、プレスリリースも海外のメディアに向けて発信しないといけないのかと思います。
あと、世界で使われるためには、海外の友人をつくっておくというのもひとつやっておかないといけないことだとも思いました。
(TwitterやFACEBOOKでも良いので、自分のサービスをアピールできる友達をつくっておくと良いかも知れません。)
2. 衣食住は共通なようで共通ではない、共通の文化をターゲットにした方が良いかと。
衣食住は世界共通というような感じがありますが、食文化や生活様式などは万国共通ではなく、その国それぞれだし、すでにその国に密着したWebサービスやアプリなんかがあったりします。
ですので、生活ではなく、文化的なところが一番良いのかと思います。
たとえば写真とかアニメなど、世界中でコアなファンがいるような文化。言語関係なく万国共通で楽しめるもの。
3. 世界をターゲットにしたサポートが必要。
当社でも中国向けのサービスを、という企画も出ていましたが、簡単に中国語訳でサービスを作るだけではなく、いかに運用サポートができるかが、問題でもあると思います。
当たり前の話ですが、海外ということは少なくとも英語で的確にサポートしないといけません。
日本語だって結構サポート対応が大変なのに、これが海外の方だともっと大変なのではないかと思います。
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色々な方とお話しさせていただいて、個人的には日本で使われるサービスをまずは作りたいと思いました。
実際に自分たちが楽しめて、使えるサービスはやっぱり日本人向けになると思います。
海外の方がどういうものを喜ぶのかもよく分かりませんし、個人的に海外の文化が良く分からないので、どうしても日本語圏の日本人である自分が楽しめるサービスは日本のサービスになっちゃうのだと思います。
でも、かなりためになる勉強会でした。
第5回も楽しみです。