こんにちは。株式会社8bitの高本です。
3月で35歳になりました。
昨年末にリリースしたプリラボという携帯サイトでプリクラのようなデコレーションができるWebサービスで「34歳の私が中高生向けのWebサービスに携わって感じたこと。」という記事を書かせていただいたのですが、35歳になった今、その後のこのWebサービスがどうなったのか?どういう状況なのかについてご報告させていただきます。
実は本日14時に、プリラボはリニューアルオープンのプレスリリースを出します。
というのは実際リリースしてみてなかなかユーザーが思うとおりに増えないというのと、登録してもらったユーザーに思い通りに使ってもらえないという2つの問題があり、このたびリニューアルに踏み切りました。
リニューアルまでリリースしてからのPRとその後の改善点についてまとめてみます。
本当にWebサービスを使ってもらうのが難しいというのを、今回アナログのPRも含めてやってみて痛感いたしました。
☆☆☆ 昨年やったPRと成果 ☆☆☆
1. チラシを渋谷駅前で配布数日間ですが、女子高生をターゲットに渋谷駅前でチラシ配りをしました。
1000部程度でしたがすべて目標にしていたターゲット層にはもらってもらいました。
2. チラシをカラオケ店やゲームセンターに設置
カラオケ店やゲームセンターなど女子中高生が集まりそうな場所にチラシも設置していただきました。
50部づつ10店舗以上においていただきました。
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結論からいうとチラシはあまり効果ありませんでした。
チラシやティッシュにしても某渋谷駅前でよく配っているコミュニティーサイトくらい毎日のように配らないと意味ないです。チラシそのもののPR力もなかったのかと思いますが、少人数でコストかけないでやろうと思うと、ちょっと厳しいです。
3. mixiでアプローチ
mixiでコミュニティーを立ち上げてPRをするということもやりました。
これが一番効果ありました。むしろみんなmixi経由なんじゃないかと思うほど成果はありました。
やっぱりWebサービスはWebPRです!
☆☆☆ 改善ポイント ☆☆☆
正直いってWebサービスとして現状厳しいと考え、今回リニューアルをしたポイントをまとめました。全体的にやってみて気がついた点が多く、サービス自体も使いにくい、分かりにくいという点が顕著に表れました。
今一度流行っているサービスをよく見て改善点を以下に絞ってみました。
●ランキング大好き。
リリース当初からあがっていましたが、結局社内の話しあいで付けなかったランキング機能。
他のサービスとか見ていても必ずランキングは付いていますし、人気のある機能は取り入れてみようということでランキング機能を設置しました。
●見られていることを伝える。
あげぽよ(アゲぽよ)という機能が今回プリラボに付きました。何をする機能かというとFACEBOOKで言うところの「イイネ!」ボタンみたいな感じです。
投稿されたプリクラが可愛いとか良いと思ったらポチっと押す機能です。
インターネットで自分のことを公開したときに誰にも見られていない、反応がないとやはりつまらない。
とにかくプリクラを自慢してほしいという主旨のもと作ったので、こういう機能があった方が良いと判断しました。
余談ですが、ここで、そもそも「あげぽよ」ってなんだよ?!と思いました。
こんな言葉通じるのかよ、と思って「あげぽよ」についてサイト上に説明を記載すべきである!という私の意見は却下されました。
はっきり言って女子中高生はみんな知ってて使ってるから「あげぽよ」って書いとけば、どんな機能なのか予測付くらしいです。私にとっては何回聞いてもこの用語は恥ずかしいと感じます。
ちなみに2010年女子中高生ケータイ流行語大賞の銀賞をもらっているそうです。
参考→あげぽよとは (アゲポヨとは) – ニコニコ大百科
女子中高生向けサービスを運用しているのであれば、「知らない」では済まされません。
●使ってもらえない分かりにくい機能は削除。
中には全然使われていない機能すらありました。
原因は単純にどう使ったらよいか分かりにくい。
企画段階では若い子には分かるんだ!ということでつけた機能がまったくもって分かりにくかったのです。
今回のリニューアルではこういった機能についてはユーザが利用していないので削除しています。
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使い勝手に年齢は関係ない。
実際に気が付いたことは当然リリース前に考えるべきことだったかと思っています。
ただ、企画段階では社内の限られた人数の中で良いと思って作ったものが、実際につかってもらうと分かりにくかったり、思った以上に使われなかったり、思い通りにはいきません。
どうしても少人数の意見や考えは偏りますし、リリースしてみて分かることは多々あると思います。
ただ、中高生向けのWebサービスだからといって、年齢層が近い人の意見も聞くことは大切ですが、冷静に客観的に分析することは年齢が上でもできることだと今回は思いました。
今回は若い子の流行は分からないから、あまり口を出さない、という方針で作りましたがそうではなく、客観的に見て使いにくい、よく分からないというのは年齢問わず共通なのだと感じました。