企画をそのまま作るエンジニアは二流。

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こんにちは。株式会社8bitの高本です。

先月、「第3回:「エンジニアはサービスデザインにどう貢献できるか/ソーシャルゲーム編」という勉強会に参加させていただいた際に、印象に残った言葉があり、このことがずっと頭から離れないのでブログに書いてみようと思います。取りようによってはちょっと過激ではありますが。。

企画をそのまま作るエンジニアは二流

これは某ソーシャルゲームの制作を行っている会社で言われている言葉だそうです。
(自分のメモを見直したので正確ではないかもしれませんが、ニュアンスはあっていると思います。)

どういうことかというと持ってこられた企画に対して作るだけ、出来る出来ないのジャッジをするのではなく、エンジニアも企画段階から参加して一緒に企画を練れないとだめだということです。

そういう能力が会社としても強く求められているということです。
会社によって分担は異なるので一概にそれが良いのか悪いのかは言えませんが、個人的には共感できる言葉です。

エンジニアというと技術的な面で企画していることに携わることが多く、企画段階のアイデアなどでは蚊帳の外だったりすることもあると思います。

プログラミングしていたりするとすごく集中しているので、迂闊に声もかけづらかったりもするものですが、エンジニアが企画から携わるメリットは結構あると思いますので、ちょっとまとめてみました。


エンジニアが企画から参加するメリット

■技術的なジャッジメントをすぐに出来る。

プランナーなどが作りあげた企画書や仕様書をエンジニアに見せて、「こんなもんできないよ」という一蹴されることはよくあるのではないでしょうか?
企画だけが先行していざ、エンジニアに話しを振ったときに実現不可能だったり、社内では対応できないような技術っだったりすることは少なからずどこの会社でもあると思います。
(当社もその中の一社ですが、、、)

エンジニアが企画段階で携わることによって、技術面を考慮しつつ企画や仕様をまとめあげていけると思うのです。

■工数をきちんと把握しながらマーケティングも含めて考えられる。

Webサービスをリリースするタイミングなどマーケティングの面も含めて、企画は進んでいくと思います。
リリース日だけを決めて、いざエンジニアに持っていったら工数的に全然足りないということで、リリース日の遅れやマーケティングのスケジュールがすべてくるってしまった、ということはないでしょうか?

エンジニアは技術者の面を持っている場合が多いので、その場できちんと大よその工数を検討しながら進めていけると思います。
机上の理論だけで先行してしまうとせっかく練り上げたマーケティングも計画倒れになることも考えられますので、エンジニアがこの段階で携わることは重要です。

■アイデアはエンジニアだって持っている。

アイデアや企画というとプロデューサーとかプランナーという肩書きの人が作るイメージありますが、Webサービスやソーシャルゲームなんかは、エンジニアも沢山良いアイデア持っていると思うのです。

なんとなく傾向なのですが、エンジニアは趣味に没頭しているものがあることが多いように思います。
たとえばゲームとかアニメとかパソコンとか、結構凝り性の方が多いです。

自分だったらこうするとか好きなことに関係するゲームなどではすごく良いアイデアや分析をできる能力を持っている方が多いかと思います。
どうしても技術や仕様寄りな部分でエンジニアは必要とされがちですが、発言の場を与えられていないだけで結構アイデアもっているはずです!

企画に携わるうえで克服したいウイークポイント

■仕様書などの資料や企画書をちゃんとつくる。

企画に携わるなら資料作りは必須です。
資料を綺麗に作るということに関して無頓着な方がエンジニアには多いように思います。
企画書自体上司の判断を仰ぐ材料となったり社内でGOを出してもらうのに大切な資料です。

企画も一緒にやるなら資料作りもできるようになっているべきかと思います。

仕様書は自分が確認できたり、最後にドキュメントとして残っていて分かるようになっていれば良_いと思いますが、企画書は人を納得させる材料でもありますので、見てもらう資料作りを心がけないといけないです。

■ユーザー視点で物事考える。


すごく難しいのですが、自分が作る際のことを考えるとどうしても妥協点が出てきてしまいます。

それは出来ない
やったことないからなんともいえない

作り手にとってはこれが本音だと思いますし、実際に作ることを考慮すれば簡単に「できますよ!」と言えないと思います。ただ、ここは何とかかんとか、克服したいところです。

技術先行や自分の中のキャパで考えてしますと、どうしてもユーザーより作り手の視点になってしまいがちで、企画という面から見るといまいちなものになってしまう場合もあります。

作る際の面倒臭さを捨てて、いかにユーザー視点で見れるか、というのは課題だと思います。

エンジニアがやってしまうようになるとプランナーとか要らないんじゃないの?

本題からは反れますが、ここまでエンジニアがやってしまうようになると、「プランナーとか要らないんじゃないの?」という過激な発言も勉強会の中で話しが出ていました。

一概に要らないとは私は思いません。

コスト面や制作管理やテストなど作業分担できることや逆に諸々の調整などは沢山ありますし、プログラミングしている際はサポートしてあげられることはあると思います。

ただ、私はプランナーだからディレクターだから、この作業は私の範囲ではないなどと言っていると本当に要らなくなっちゃうよ、とも思います。ただの伝書バトみたいにならないように気を付けないといけないです。

Web系のサービスやゲームは少人数で企画開発している会社が増えてきている中で、プランナーやディレクターはもっともっとモノ作りに入り込んでいけるよう、危機感を持った方が良いとは思います。

——-

色々偉そうに書きましたが、勉強会に行ってからも色々なことを頭の中で考えたので、ここで発散させていただきました。今度うちのエンジニアも無理やり連れていこう。

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

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