こんにちは。株式会社8bitの高本です。
今年に入りそろそろ新しいお仕事の提案やら動き始めているここ最近ですが、Webサイトを制作している会社にとって、ただ「Webサイトを作ります」というだけでは成り立たなくなっている現状を痛感することが多くあります。
破格で制作できる会社があったり、フリーランスの方も活躍しやすい業界なので、価格競争という点ではWeb制作業界もまさに牛丼のような状況になっている感じがします。
安くて早いのは当たり前!
Webサイトはパンフレットなどの紙モノより下に見られているとか、嘆いてばかりではしょうがないので、Web制作会社はどうしていかないといけないか?について自分なりに考えてみました。
<<Webサイトに対する一般的な認識>>
まずWebサイト制作ってどう思われているのか?Webサイト制作の同業の方よりは他業種の方と仕事をする機会があるので、そのうえでどう思われているのか、様々なやり取りから思い起こしてみます。
1. ホームページって自分でもつくれるんでしょ?
私の知り合いに今の仕事の内容を話すと「ホームページ作成って商売になるの?」と聞かれることがあります。
ホームページ自体、時間さえあれば自分でも作れる、今はブログもあるし、それに対してお金を払う必要があるのか?ということです。
2. 紙モノとは異なり、すぐに直しがきく。
これは非常に多いです。その通りではあります。
印刷したあとやCMなど放映した後では取り返しがつかないことも、ちょっとした誤字や写真の入れ替えであればWebサイトではすぐに修正してアップロードすれば問題ないじゃん。という認識は非常に多いです。
実際には人が手を動かすわけですから、会社としては当然修理代を請求させていただくところなのですが、それが無料とか
3. きれいなデザインは当たり前。
まあ、お金を払う以上、当たり前ではあります。
ただ大手のサイトで数百万以上かけて作っているようなサイトデザインやFLASHの動きを持ってきて「こんな感じでお願いします」と言われることがあります。
それがどんなデザインであれ、依頼した側にとってはお金を払うんだったら同じようなの作ってよ、という認識なのです。
有名なデザイナーなど作ったものなど、そのWebサイト自体に箔がつくようなものでしたら、依頼側も納得してお金を払うと思うのですが、なかなかそうはいかないのが現実です。
(ルイビトンやグッチなどのブランドと同じもの作ったとしても、そこにブランドという価値があるから高いお金で買うわけで、無名ブランドであれば同じ値段で買わないでしょう?)
インターネットが普及してWebサイトも氾濫しているので、みんなデザインに対して目が肥えているのです。
<<これからやっていかないといけないこと>>
1. ただ言われたことだけではだめ。クライアントの目線で効果を説得できる提案を。
最終的な判断は発注者(クライアント)の許可が必要ですが、どんな制作の仕事でもプラスアルファが必要だと思います。
よく新規クライアントに営業をかけた際に「御社の強み、他社と何が違うの?」と聞かれます。
当然Webサイトを持っている企業はすでにツーカーでやっている業者を抱えていたりします。
価格競争で自分たちのノウハウやスキルをたたき売りするのであれば良いのですが、自分の会社に依頼していただくには、それなりの説得力、要するにクライアントにとって美味しい話ができなくては制作の依頼は見込めないと思います。
同じものを作るのでも、提案の仕方や説得力によってクライアントの印象は変わります。
このリニューアルをやるとどういう効果があるんだよ!ということを作り手から全員が意識していく必要があると思います。
2. 流行を応用できる能力を!
Web制作会社にはインターネットが好きで入った人が多いと思います。
ただ、ネットで楽しむだけではなく「好き」を仕事にしたのですから、自分がいつも使っているWebサービスなどをうまく活用できる方法を提案をすることが必要です。
業界にいて常にネットに触れているからこそのアイデアというのはあるはずです。
遊んでいるだけではなく、「遊びを活かすこと」を常に考えていないと勝ち残れないと思います。
今月のWebDesigningという雑誌で見積もりについて書かれているコラムがありました。
まさにプラスアルファが見積もりで語れないから、価格競争になってしまうと。
本当にその通りだと思います。
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偉そうに書きましたが、当社がそれ全部できているの?!といわれればそうではないと思います。
ただ、業界の価値を底上げしていくにはこういうことを意識しながら、仕事をしていかないといけない、と思い自分の考えをまとめてみました。