【PHP】ソーシャルログインに対応したお話(LINEログイン編) ①

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今回はLINEログインです。

LINEログインは他のソーシャルログインと違って、電話番号必須なので、ユーザーがアカウントを無限に発行するということがなく、しかもOSに関係なくアカウントを使用できるので、特にB2Cサービスを考える場合には是非導入を進めたいと思います。

逆に法人サービスで使う場合、法人担当者が個人のLINEアカウントを使用することはないと思うので、あくまで個人向けサービスがよいかなと思います。

LINEログインについての概要はこちらに詳しく書いています。

https://developers.line.biz/ja/docs/line-login/overview/

 

何が必要?

LINEログインを実装するにあたり、必要なのは

 
  1. LINE DevelopersにアクセスできるLINEアカウント
  2. 使用するサイトのドメインがSSL対応(https://ではじまる)しているか
だけですので、あらかじめアカウントを作成・登録してください。

LINE Developersにログイン

ここからログインしてください。

https://developers.line.biz/ja/

ログイン後のコンソールを見ると「プロバイダー」があるので、まずは「プロバイダー」を作成します。

「プロバイダー」とは「チャネルにアプリを提供する個人または組織。たとえば、個人や企業の名前をプロバイダーとして使用できます。」とあり、プロバイダーを作成して、それに紐付くチャネルを作っていく形となります。

「チャネル」とは「LINEプラットフォームが提供する機能を、プロバイダーが開発するサービスで利用するための通信路」となり、「LINEログイン」や「Messaging API」「LINEミニアプリ」などをココで設定します。

今回は「LINEログイン」を利用するので「プロバイダー」と「チェネル」をそれぞれ作っていきます。

「プロバイダー」を作成する

「作成」ボタンを押下するとプロバイダー名を入力するモーダルウィンドウが表示されるため、プロバイダー名を入力してください。



その後、作成したプロバイダー名をクリックしてください。

「チャネル」を作成する

「新規チャネル作成」をクリックし、「LINEログイン」をクリックしてください。

チャネルの種類 LINEログイン
プロバイダー 先ほど登録したプロバイダーを選択
サービスを提供する地域 日本/タイ/台湾/インドネシア から選択
会社・事業者の所在国・地域 「日本」を選択(事業者の所在国を選択してください)
チャネルアイコン 任意 LINEログイン時に表示されます
チャネル名 必須 20文字以内
チャネル説明 必須 500文字以内
アプリタイプ 「ウェブアプリ」「ネイティブアプリ」
ウェブサイトだけなら「ウェブアプリ」を選択してください
2段階認証の必須化 デフォルトのまま「有効」にします
メールアドレス デフォルトはLINEアカウントのものですがチャネルごとに設定できるようです
プライバシーポリシーURL 任意 一部のプラットフォームだとこれがないとリジェクトされますのであればURLを入れましょう
サービス利用規約URL 任意 一部のプラットフォームだとこれがないとリジェクトされますのであればURLを入れましょう

上記の情報を入れた後に登録します。

各種情報を設定・確認する

登録後「チャネル基本設定」を確認し、「チャネルID」と「チャネルシークレット」を確認します。

また、権限はデフォルトでは「PROFILE」「OPENID_CONNECT」だけですが、ユーザーのメールアドレスを取得したい場合は、「メールアドレス申請権限」の申請を行う必要があります。

メールアドレス申請権限を行う

メールアドレスの申請を行うには同意のチェックおよび「メールアドレスの取得/利用目的について、ユーザに通知、明示、および同意を取得している部分のスクリーンショットをアップロード」する必要があります。

弊社が運営している「ノミトモ」では、ノミトモでLINEアカウントを使用する場合のメールアドレスの取り扱いなどを記載しており、この画面のキャプチャをアップロードする必要があります。
(実際にアクセスできるURLではなくキャプチャでよいので、文言だけご用意いただければよいかと思います)



こちらの申請が通れば「権限」に「OC_EMAIL」が表示されます。

LINEログイン設定の確認と設定

次に「LINEログイン設定」の設定を行います。

コールバックURLは「LINEログイン後に、ユーザーがリダイレクトされるURLです。2つ以上のURLを指定する場合は、URLごとに改行して入力します。」ということですので、あらかじめ指定しておきます。

権限設定を行う

登録直後のチャネルステータスは「開発中」となっており、一般のLINEアカウントで使用ができませんので、「権限設定」でテストするLINEアカウントを設定してください。

「権限設定」タブを開き「メールで招待」を押下すると招待画面が出るので、LINEに登録しているメールアドレスを入力し「権限」を「Tester」にしてから「招待メールを送信」してください。



 

ちなみにチャネルのステータスが「開発中」になっていますが、本番リリース前には必ず「公開済み」に変更しましょう。

 

設定はここまで

次回はPHPで実際にLINEログインを実装して情報を取得できるまでをまとめます。

執筆者:松本[ エンジニア ]

関連記事

プログラミング

【PHP8】関数を作るときにしっかりと型宣言をするお話

目次1 天国でもあり地獄のようなPHPの変数事情2 関数も型宣言する時代 天国でもあり地獄のようなPHPの変数事情 PHPは昔から良くも悪くも変数の型に対して寛容でした。 いきなり型宣言をせずに使えますし、なんなら $hoge .= “宣言しなくても追加”; ですら怒られないくらいでした。 ただ、PHP5あたりからうっすらとまずいよねってことになり、PHP5系では非推奨、PHP8以降になると、warningとしてしっかりとアラートが出るようになりました […]

プログラミング

【PHP】古いWordPressで絵文字を使えるようにするお話

WordPressはLAMP環境で動くCMSとして昔から有名ですが、昔から使われているサイトの場合、絵文字が使えないことがあります。 今回はそういう場合の絵文字を使えるようにしてみましょう 目次1 MySQLのバージョンを調べる2 テーブルの照合順序を変更する3 最近の事情 MySQLのバージョンを調べる 使えるようにしましょうといいつつ、実は大前提があります。 それはMySQLのバージョンが5.5以降であることです。 それ未満のバージョンは「utf8mb4」にできないため、 […]

Webサイト制作

【さくらのレンタルサーバー】環境ごとにPHPのバージョンを変更するお話

最近何かとAI関係で話題の「さくらインターネット」ですが、レンタルサーバーはコスパもよく、かなり使いやすいサービスだと思います。 特にWordPressなどのLAMP環境に最適化された環境であり、PHPもいろいろなバージョンを選ぶことができます。 変更方法も簡単でコンパネからボタン一つでできるので楽ちんですね。 ただ当然なのですがマルチドメインで運用している場合もすべての環境にPHPのバージョンが一斉に反映されてしまいます。 それはそれで便利なのですが、例えばこの環境のみバー […]

株式会社8bit (エイトビット)

東京都目黒区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
コーポレートサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。

Web制作に関するご相談はお気軽にどうぞ

弊社に制作をご依頼いただく際の費用感をご確認いただける、
見積りシミュレーションをご用意いたしました。