Photoshop 2024(ver.25)から本格的にAIによる生成機能が追加されました。
今回はどんなことができるか、基本的なものをご紹介していきます。
対象のものを削除したい
ではまず、対象のものを削除する方法です。Photoshop 2024(ver.25)で生成塗りつぶしに使いたい画像を開きましょう。
画像を開いたら、削除をしたいものを選択ツールを使用して範囲選択します。
範囲を選択したらコンテキストタスクバーが表示されるので、『生成塗りつぶし』をクリックします。
(コンテキストタスクバーが表示されない場合は『ウィンドウ > コンテキストタスクバー』を確認してください)
クリックをすると、テキストの入力エリアが表示されます。
ここではAIに対して画像をどうするか指示を入力するのですが、今回は削除のアクションをしたいため何も入力せず、『生成』をクリックします。
すると少しの間処理が走り…
はい、木がきれいに消えてしまいました。
背景もAIの方で想定して作成してくれています。とても優秀ですね。
ちなみにレイヤーが重なっているだけなので、非表示にすれば元の画像を表示できます。
カンバスを広げて、画像を拡張する
次に、カンバスを広げて画像を拡張する方法です。写真を使用する際に画像の横幅が足りない…ということはデザイン等をしているとぶち当たることも割とあるのではないでしょうか。
そんな時にかなり便利な機能です。
今回は選択ツールではなく、切り抜きツールの方を使用します。
とりあえず切り抜きツールでカンバス全体を選択ます。
この時、塗りが『生成拡張』になっていることを確認しましょう。
カンバスを広げたい分範囲をのばして、ダブルクリックをします。
また少しの間待つと…
このように画像の左右を補完して表示してくれます。
実は先ほどの削除の時もですが、AIで生成されたレイヤーを選択している状態だと『バリエーション』というものが表示されます。
ほかのものを選択すると、また違った生成画像を表示してくれます。
要素をほかのものに置き換える
次は、既存の要素を他のものに置き換える方法です。今回は選択ツールで、置き換えたい要素を囲みます。
囲んだらコンテキストタスクバーの入力欄に置き換えたいものについて入力しましょう。
今回は「大きな満開の桜の木」にしてみました。
これで『生成』をしてみると…
はい、木が桜に置き換わりました。
木というおおまかな区切りでは同じですが、きれいに花が咲いた状態のものをきちんと風景になじませて生成してくれています。
元々存在しない要素を付け足す
最後に、元々存在しない要素を付け足してみましょう。先ほどの桜の木に対して、花見をする人々を付け足してみたいと思います。
桜の木のレイヤーは、一旦元画像と統合した状態にします。
先ほどと同じように範囲を選択して、コンテキストタスクバーの入力欄に指示を書いてみましょう。
「花見をする人々」と入力してみました。これで生成してみます。
はい、このように何もない場所にも人々を生み出してくれました。
元々の木の画像とも比べてみるとかなり変わりましたね。
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今回はPhotoshopの『生成塗りつぶし』についてご紹介しました。
2023年12月現在は正直人物のアップや日本的な画像がちょっと苦手だったりまだ少し弱い部分もあるなとは思うのですが、今後の発展が楽しみです。
何よりPhotoshopの生成AIは商用目的で使用できるので、うまく使えれば作業効率がUPしそうです。