どこの業界も社内外で行う業務にほとんど変わりはないとは思いますが、IT業界のディレクターとして経験したことを今日は述べようと思います。
ディレクターや制作関係者は下記のような状況を体験したことはないでしょうか?
お客様からの与件を営業、ディレクターから丸投げされる。
ただ単純な作業に関しては、それでも問題ないでしょう。
しかし、雲雪の怪しい案件(特に修正や変更が多く発生しそうであったり、スケジュールが明確でないもの、いちいち情報を一から整理する必要があるもの)に関しては、制作関係者を混乱とイライラに充ち溢れさせ、やがては壊してしまうといった最悪な事態になってしまいます。
ディレクターはお客様と社内をつなぐ中間的な存在です。
その立場から意識しなければならないのが、相手から得た与件は一度社内へもっていくまでにディレクターが整理し分かりやすく咀嚼した情報を社内に伝える必要があります。
逆もまた、社内の技術的なことは、ITのリテラシーが低い方でも理解できるように分かりやすく伝える必要があります。
相手から得た情報は整理をすることで、お互いが気持ちよく仕事ができる状態になります。
また、スケジュールやモチベーションもろもろはディレクターの手の内にあるといっていいでしょう。
なので1つは整理する力がいかに重要かということを改めて意識してください。
もう1つは放置する力についてです。
ディレクターの人、特に社内業務に携わるような方、下記のような経験はありませんか?
社内業務を遂行するため、もろもろ与件を整理して社内役員に確認を通さなければならない。
しかし、確認した内容が納品まじかで振り出しに戻る。
再度確認を行う必要がでてきた・・・。
これもよくある話で、社外より、社内業務のほうが扱いづらいといったことはよくあります。
私の以前勤めていた会社はまさにそれで、誰一人自社サイトに触れようとしないといった状況が生まれていました。
このような状況では、ディレクターは放置する力を身につける必要があると考えています。
御幣があるかもしれませんが、特に確認者が多数の場合は自社案件はいつでもひっくりかえるという理解をもっておいたほうがいいということです。
逆に、整理しなければという使命によって壊れたディレクターを何人か私は見たことがあります。
自分だけ整理を意識しても、整理できない状況があるということは理解しなければなりません。
なので、コツとしては、いつまでに確認を終える必要があるかのデッドラインを明確にして、それまでは与件に対して関係者に言いたいことを言わせる。
最後にたたみかけるやり方が一番スムーズで負担が少ないのではないかと考えています。
※たたみかける方法は今回は言及しません。
ディレクターは制作の分野へいったり、対お客様への分野へいったり振り幅はものすごく広いです。
整理する力と放置する力を使い分けて、自分にあった業務の枠をつくることを個人的にはすすめます。
株式会社8bit (エイトビット)
東京都目黒区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
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