そもそも「Composer」ってなによ?
「Composer」とはPHPのパッケージライブラリ管理ツールで、フレームワークを含むPHPのパッケージをわざわざダウンロードせずにコマンドだけでインストールすることができる非常に便利なものです。例えばあるライブラリを使いたい場合、そのライブラリの公式サイトを探してzipやtar.gzなどの圧縮ファイルをダウンロードして展開して所定の場所に置いて・・・ってめんどくさいですが
「Composer」を使うと、ライブラリを記述して叩けば自動的にインストールしてくれます。
ていうかフレームワークを使っていて他のライブラリを使いたい場合は「Composer」ありきです。
もっというとそのフレームワークも「Composer」からインストールしてくれという感じです。
目次
Windowsでどうやって使うの?
Windowsでももちろん「Composer」は使えます。ただ「Composer」はPHPで動いているので、まずは「WindowsでPHPを使う方法」から説明します。
PHPのダウンロードとインストールを行う
まず、PHPの公式ページからインストーラをダウンロードしましょう。・https://www.php.net/downloads
いろいろなバージョンのPHPがありますが、今回は一番最新のPHP8.1を使いましょう。
PHPのダウンロード
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このなかに色々ありますが、「VS16 x64 Thread Safe」の「Zip」をダウンロードしましょう。

ダウンロードしたファイルを解凍します。解凍先はどこでもいいのですが、後で使いやすいようにできるだけわかりやすい場所にしましょう。
今回は「c:\PHP」の中に作ります。
(ドライブやインストールフォルダは環境にあった記述にしてください)
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これでインストールは完了です。
環境変数を設定してパスを通す
このままでもPHPは使えるのですが、使いやすくしたいので環境変数をいじってパスを通しましょう。(2022.03.09 追加)パスを通すとは?
「パスを通すとは?」という質問があったので、設定前に説明します。例えばPHPファイルをインストールした場所が「c:\PHP」だった場合、PHPファイルをコマンドから実行する場合は「c:\PHP\php」と入力しないとダメで、これはめんどくさいですよね。
そこでWindowsの環境変数に「c:\PHP」という場所(パス)を教えてあげることでコマンドで「php」と入力するだけで上記の「c:\PHP\php」と同じ動きになります。
これを「パスを通す」と表現します。
Windowsの検索バーから「システムの詳細設定」と打ち込むと「システムの詳細設定の表示」が表示されるので、クリックします。
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「環境設定」をクリックします。

「システム環境変数」の「Path」を選択して「編集」をクリックします。

「参照」ボタンを押下し、先ほどのPHPのインストール先「D:\PHP」を選択します。

選択されたことを確認したら「OK」を押します。

これで「PHPのパスが通った状態」となります。
PHPの動作確認を行う
実際にパスが通っているか確認しましょう。こういう場合は「コマンドプロンプト」を使うのですが、今回は「Visual Studio Code(以下VSCode)」から確認しましょう。
※Visual Studio Codeについては別エントリーで書くかもしれません。
「Visual Studio Code」を起動し、右下にターミナルがあるか確認し、なければメニュー「ターミナル」から「新しいターミナル」を選択してください。
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右下に「ターミナル」が表示されるので、ターミナル上で
(入力)
1 |
php -v |
と入力してください。すると下記のような表示が来るとPHPが正常にインストールされて利用できるようになりました。
これで「Composer」をつかう準備が完成しました。
「Composer」のダウンロードおよびインストール
それでは「Cmponser」のダウンロードとインストールを行います。「Composer」をダウンロードする
下記のURLからダウンロードを行います。
・https://getcomposer.org/doc/00-intro.md#installation-windows
いきなり英語全開ですが「Composer-Setup.exe」をクリックしてダウンロードします。
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ダウンロードしたexeファイルをクリックすると「すべてのユーザーが使うか?それとも今のユーザーだけか?(意訳)」と聞かれるので「Install for all users(recommended)」を選択します。

さらにWindowsから警告が出ますがこれも「はい」を選択します。
あとはそのまま進んでいきましょう
途中PHPのインストール場所が聞かれますので、パスの確認を行いましょう。

インストール前に設定が表示されますので確認後、「Install」を選択してください。

インストールが完了してどんどん進み、最後にこの画面が出ればOKですので「Finish」を押します。

「Composer」の動作確認
インストール成功したら実際にWindows上で動くか確認しましょう。先ほどPHPで確認したVSCodeを使います。
念のためVSCodeを再起動しましょう。
VSCodeのターミナルで下記のコマンドを実行してください。
1 |
composer -v |
下記の画面が表示されればインストール&動作確認成功です!
最後に
Composerは導入に少しだけ敷居が高いですが、一度設定すると後は簡単に使うことができます。またライブラリのインストールも簡単で更新も一斉に行うことが可能です。
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