コロナ禍ということもありましたが、私自身産休明けですぐに出社は難しく、在宅で1年間作業をしていました。
その際に使用して便利だったツールや、困ったことなどの所感を書きたいと思います。
目次
使用していたツール
TeamViewer
https://www.teamviewer.com/ja/このツールには、1年間で一番お世話になりました。
自宅で使用しているPCから、いつもオフィスで使用しているPCに接続して、遠隔操作できるツールです。
こちらのツールを使用して、リモートで制作作業を行っていました。
法人利用になるので、社用のアカウントを用意してもらい、使用していました。
メリット
- メールなどのアカウントを設定しなおす必要がない
- 作業ごとにクラウドなどを介してデータを転送する必要がない
- 自宅PCにデータを保持することが無いので、セキュリティ面での安心感がある
制作の性質上、Adobe製品を同時に動かしたりするので、どうしてもPCの要求スペックが高くなりがちなのですが、TewmaViewrはあくまで遠隔操作を行うだけなので、操作する側のPCにはそこまで高スペックを求められません。案件が変わるたびに最新のデータを手元に共有する必要もなく、快適に作業できました。
また、今回は期間限定だったこともあり、使い慣れている自分所有のPCから接続をしていました。
そのため、仕事用のデータやメールを手元で保持することなく仕事ができたので安心感がありました。
デメリット
- Photoshopなどのグラフィックソフトでスペースキーのショートカットが使えない
- 長時間接続しているとTeamviewerの瞬断が起きる
- TeamViewerが落ちていると何もできない
マウス操作やキー入力を細切れで何度も送信して遠隔操作しているようで、Phothoshopでのスペースキー+マウス操作の手のひらツールのショートカットが上手に使えません。
マウスのスクロールホイールでの操作はできたので、ホイール単体もしくはCtrl+ホイールで上下左右にワークスペースを移動して対処しました。
また、割と多くの環境で起こるようなのですが、長時間使用しているとネットの瞬断などが原因でTeamViewerが固まってしまったりすることがありました。その都度再起動しなければならないので、立て込んでいる日には厄介でした。
さらに一度だけ、TeamViewerのネットワーク自体が障害で使用できず、何もできない日がありました。
通信環境に関してはどうすることもできないため、諦めるしかなく、他のオフィスにいるメンバーにサポートしてもらうことが度々ありました。(それ以降ネットワーク障害は無いようなので、大丈夫とは思いますが)
TeamViewerで制作作業を行うコツ
コツというか、TeamViewerの設定の話になります。TeamViewerでPCを接続した時、画面が一回り小さく、グラデーションが劣化して表示されています。
デフォルトでは操作しているPCの画面全てが表示されるように縮小され、画面の表示速度を優先するために劣化して表示されます。これはグラフィック作業を行うには致命的です。
接続画面の上部に表示されるメニューから、オリジナルサイズの高画質で表示されるように設定変更しましょう。
[表示]メニューから、解像度[オリジナル]と、画質[画質の最適化]の2つを選択します。
これで手元で思い通りの表示で作業を行うことができました。
Grmo
https://grmo.jp/勤怠管理を行っているグループウェアです。タイムカードや案件の公開スケジュール、交通費精算などを管理できます。
メリット
こちらは自社ツールでもあるのですが、実際に出社してタイムカードを押すことが叶わないため、ブラウザで出勤ボタンを押せば良いグループウェアの存在が大変助かりました。オフィスにいないので、通常であればメンバーが抱えている案件のスケジュールなどもわざわざ聞かなければ耳に入らない状態なのですが、スケジュールを共有してくれていたため、Grmoを見れば大まかなスケジュールは分かるようになっていました。
その他に困ったこと
Windows GameBarを開くことができない
これも、TeamViewerを使用しているために起こりました。名前は遊びに使用するようなツールに聞こえますが、Windows純正の、動画で画面キャプチャーを行えるツールです。
たまたまですが、動画制作を行うことが多かったため、画面キャプチャーを録画したいことが度々あったのですが、オフィス側のPCでTeamViewerを介してWindows+Gのショートカットが効かなかったため、使用できませんでした。
自宅側のPCでは動作したため、TeamViewerの画面をキャプチャし、不要な領域をカットする編集を行って、ひと手間かけて使用していました。
その他にも、タスクマネージャーをショートカットで開くことができなかったり、TeamViewerを介してでは使用できないショートカットがちょくちょくありました。
文字でのコミュニケーションがとりづらい
よく言われていることだと思いますが、リモートワークという性質上、基本はチャットツールなどで文字でのコミュニケーションです。オフィスにいないからこそ案件の空気感が分からなかったり、細かいニュアンスが伝わらなかったりすることが度々ありました。
案件の始めや、少しでも分かりにくい内容を伝える時は積極的に音声通話で会話をするようにしました。
お互い姿が見えないので、せめて文字だけでも自分がどの作業をしているかは都度伝えるようにしていました。(仕方ないこととはいえ、逐一文字で報告される側は大変だったと思います…)
自己管理に余計に気を遣う
私の場合は家族に手伝ってもらいながらも、働きながら乳児の育児をしていたため、何かと気になってしまい思ったように作業が進まないことも多々ありました。他のメンバーに負担をかけているのを申し訳なく思いつつも、できることはしっかり集中してできるように気を遣うのが大変でした。
そんな中、広報も兼ねて、当社のYoutubeChannelの更新を担当することがあったのですが、更新をするとチャンネル登録者数や動画の再生数が増えていったので、気持ち的に救われる部分が多分にありました。数字で目に見える形で成果があると、やはり嬉しかったです。
早朝子供に起こされ、Eテレを流しながら少しウトウトし、いつもの時間に仕事を始め、昼休みには子の食事、午後も働き、定時には流れるように夕食とお風呂寝かしつけと、目まぐるしく毎日が過ぎていきました。
せわしない日々でしたが、今ではとてもいい経験をさせてもらえたなと思っています。