前回のエントリーでアプリ内課金について簡単にまとめましたが、今回は実際にGoogle Play ConsoleやApp Store Connectでアプリ内課金のアイテム登録をおこないます。
大前提としてGoogle Play ConsoleまたはApp Store Connectにログインしてアプリ登録が出来ることとなります。
必ずしもアプリが公開されている必要はありませんが、必ずアプリをアップロードしている必要があります。
また、Google Play Console、App Store Connectともに頻繁にインターフェースが変更されるので、予めご了承下さい。(2020年9月時点)
目次
アイテムの種類を決める
今回は「月額1,000円の有料コース」と「広告非表示機能」の2つのアイテムをつくるという形で行います。Google Play Consoleの場合
消費型アイテムの設定
該当アプリを選択し、[収益化]-[商品]-[アプリ内サービス]を選択します。「アイテムを作成」を押下します。
アイテムIDは一意なもので、アプリ開発時にこのIDを使用し、一度設定すると変更したりそのIDを使えなくなるので注意して下さい。
商品名や説明は後からでも変更が可能ですし、アプリ内で表示することも可能となりますので、ユーザーが見てわかりやすい名前にしてください。
価格は「価格を設定」を押下すると下記の画面に遷移します。
ここで価格を設定すると自動的に地域別の価格が計算されますが、自分で他の地域の価格を変更したい場合はそれぞれの地域の価格をクリックする事で変更することが可能です。
必須項目を入力後に保存を行うとアイテムが登録されます。
なお、一度登録したアイテムは削除できませんので、慎重に設定を行ってください。
定期購入(サブスクリプション)の設定
該当アプリを選択し、[収益化]-[商品]-[アプリ内サービス]を選択します。[定期購入]を押下して登録します。
消費型アイテムと同じようにアイテムIDと名前・説明を入力します。
定期購入の場合、請求対象期間を選択できますので、該当する期間を選択して下さい。
また、定期購入の場合、無料期間やお試し価格やキャンセル猶予期間などを設定できますのでこちらもしっかりと設定を行います。
以上でGoogle Play Consoleでの設定は終わりです。
ただ、このアイテムについても審査が行われますので、審査中のアプリ開発はテストアイテムIDで行う必要があります。
App Store Connectの場合
該当アプリを選択し[App Store]-[App内課金]-[管理]から登録が可能です。消費型アイテムの設定
App内課金の横の(+)を押下し、アイテムを新規追加します。
Google Playとは異なり、この時点でアイテム種別を選択します。今回は[非消耗型」を選択します。
基本的にはGoogle Playと同じようにデータを入力して下さい。
「参照名」はユーザーからは見えずにApp Store Connectで管理するためのものです。
価格に関しては直接入力するのではなく価格帯から選択する形となります。
今回は1,000円想定でしたので価格帯8を選択します。
最後に審査のためにメモやスクリーンショットを貼り付けます。
定期購入(サブスクリプション)の設定
消費型アイテムと同じようにApp内課金画面に遷移し、今回は「自動更新サブスクリプション」を選びます。
最初に参照名と製品IDを入力します。
次にサブスクリプショングループを作成します。
こちらは例えば「有料プラン 月額500円」「有料プラン 月額1,000円」がある場合など、月額プランの変更を行えるようにグループ化するものです。
あとは同じように入力していきます。
サブスクリプション期間ですが「1週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年」から選択します。Google Playの期間とは異なりますので注意して下さい。
あとは消費型アイテムと同じく審査に必要な情報を入力して保存して下さい。
最後に
個人的な印象としてはApp Store Connectの方がアイテム1つに関しても細かく審査が行われます。仮に審査に通ったとしても、アプリ更新のタイミングで課金アイテムについてリジェクトされる可能性もありますので、注意する必要がありますね。
YoutubeChannelのご紹介
同様の内容を、動画でご覧になれます。https://www.youtube.com/watch?v=nXHskB1aJcI