AMPとは?
近年、Googleが推奨しているAMPをご存じでしょうか。AMP対応しているページを事前にGoogleがキャッシュしておくことによって、閲覧者がページリクエストした際に、Googleが持っているキャッシュを表示するため、素早く表示できるという仕組みです。
通常、ページの表示速度を調べる際は、GoogleのPageSpeed Insightなどにサイトをかけると思いますが、AMP対応前と後では大きく評価が改善したりします。特にモバイルでの評価が顕著です。
「TOPページのみ対応する」など、主要なページのみ対応することも可能ですので、「Page評価が全然上がらないなぁ…」とお悩みの方は、ぜひ導入を検討したいところです。
高速化のための厳しい制約
ただ、対応するには、規準に従ってHTMLを記述する必要があり、独自のjavascriptは使用することができません。使用できるのは、AMP側が事前に用意している主要なもののみで、動作もある程度限られています。
・lightbox
・スライドショー
・ハンバーガーメニュー
・Google Analytics
・Youtube埋め込み
・TOPへ戻るボタン …etc
ajaxやobjectタグなども含めることができないため、ゴリゴリに動的な仕様は実現できません。
ただ、iframeは使用できるので「ランキングを生成している」「ログインフォームをつけたい」「グラフを表示したい」程度であれば、その部分だけパーツ化してiframeで読み込んでしまえば回避できる場合があります。
導入の際は事前の下調べが重要です。
劇的に改善!Google PageSpeed Insightでの評価Before/After
さて、制約さえ乗り越えてしまえばメリットしかないAMP対応ですが、この度自社サービスの「ノミトモ」のTOPページに適用しました。AMP対応前
PCで76点、モバイルで52点という手厳しいスコアです。ページボリュームもそれなりにあったため、対応前はイマイチ煮え切らない評価でした。
pictureタグを使ってWebp画像と表示切替を設定したり、WEBフォントのサイズを削ったり、画像サイズを一生懸命減らしたり………評価コメントを参考に様々なことに情熱を注いでみましたが、あと一歩足らずといったところ。
AMP対応後
PCで97点、モバイルで87点。スコアも大幅に改善され、表示速度も早くなりました。SEOでも点数によって評価が上がるとの噂なので、今後に期待できますね。