【SEO対策】itemtype、itempropの調べ方【schema.org】

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前回の記事 → 「【SEO対策・schema.org】itemscope、itemtype、itempropの基本
基本についてはこちらの記事をご一読ください。
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今回は「自分のサイトに合うitemtype、itempropの値をどうやって調べるか」という内容をもう少し細かく書いていきたいと思います。


schema.orgのサイトから調べる

schema.org は大まかに説明すると、この「itemtypeやitempropを定義している団体」です。(今回は詳細は省きます。)
ここに書いてある定義に沿って記述していきます。

定義のリストはこちらのページです。

01
このリストには様々な定義が並んでいます。「人物」「飲食店のメニュー」「歯医者」「予約情報」「動画コンテンツ」「ヘッダー」など…業種から要素の種別までたくさんあります。
英語苦手だし読みづらいなと思ったらどんどん翻訳に頼りましょう。


この中から当てはまる業種を探してみましょう。例えば、「株式会社」で探した場合。
「Organization(組織)」の中の「Corporation(株式会社)」ですね。
細かく分類されているので、一番近いものを選びましょう。


02


ここで、リンクで遷移した先のアドレスバーの値(URL)が、itemtype の値になります。(Canonical URLのところにも同じものが記載されています)

03
なので、種別が「Corporation(株式会社)」の場合、itemtypeの値は「 http://schema.org/Corporation 」ですね。

そしてその下の、グレーの表の内容が itemprop の値になります。
この表を見ながら、タグにitempropのプロパティを追加していきましょう。



サイトの構成を見ながら、前回同様にitemscopeで範囲を定義し、itemptypeでコンテンツの種別を定義、各要素にさらに詳細な定義をitempropとして定義していきます。

特に住所なんかが分りやすいでしょうか。

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先程の表の中に「address」がありました。これをitempropで要素に当てはめます。


これで、完了です。

それぞれ下記の意味があります。
・legalName ⇒ 組織の正式名称
・telephone ⇒ 電話番号
・foundingDate ⇒ 創立年月日
・founder ⇒ 創立者

サイトの内容にあわせて、当てはまるプロパティを探して記述してみてください。

また、itemscopeは入れ子で存在できるので、私はサイト全体に「itemtype=”http://schema.org/WebPage”」をかけて、ヘッダやフッタなどのサイトの要素を定義しています。




構造化テストツールでテスト

記述が完了したら、構造化データテストツールを使用してテストします。

05

URLかコードを入力して実行、エラーや警告を潰していきましょう。
itemtypeによっては、必須のプロパティなどもあるようなので、それは指示に従うか、なかったことにするかしてください。

全てのエラーと警告を取り除けば完了です。

06


今回は、個人的にschema.orgを勉強する際につまづいてしまった点を説明しました。値の探し方をピンポイントで説明している記事が見当たらなかったので。

schema.org は、今後どんどんSEO対策として大事になっていくと思うので、やっていて損はないと思います。既存のサイトにも手軽に導入できるので、ぜひお試しください。

執筆者:森島[ WEBデザイナー ]

8bit デザイナーです。 デザイン・マークアップ・映像制作など幅広く担当しています。

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