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続編の記事を公開しました→「【SEO対策】itemtype・itempropの調べ方【schema.org】」
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HTML5より、新しいプロパティが追加されました。(実質HTML4でも使えます)
- itemscope
- itemtype
- itemprop
そもそも、何これ?
まずは簡単に。下記のようにタグにプロパティを追加する形で使用し、タグに詳しい情報を持たせる役割を持ちます。
「マイクロデータを持たせる」とか言っています。
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<section itemscope="itemscope" itemtype="http://schema.org/Person"> <h1>プロフィール</h1> <p itemprop="name">山田 太郎</p> <p itemprop="age">35歳</p> <p itemprop="email">mail@hoge.com</p> </section> |
「itemtype=”http://schema.org/Person”」これは人物の情報です、「itemprop=”name”」これは名前ですetc…
こんな風に、より詳しい情報を検索エンジンに伝えているわけですね。
設定するメリットは?
検索エンジンのクローラーがサイトを周回する時に、内容を解析しやすくなり、将来的にSEOにも関わってくるのではと期待されています。また、リッチスペニットといって、検索結果一覧の画面で特別な表示がなされます。
食べログなどでよく見る「評価」「価格帯」「営業時間」や、「パンくず」、レシピ投稿サイトの記事に使用される「料理の画像」なども対象です。
こういう表示ですね。
検索した時に違う表示になる目立つアレ、こういうことだったのですね。
使い方
◆itemscopeプロパティは、マイクロデータの範囲を示します。どんなタグにも記述することが可能です。
常に「 itemscope=”itemscope” 」こちらの形で使用します。itemscopeの中にitemscopeが存在してもOKです。入れ子にできます
先程の山田太郎さんのプロフィールの例だと、sectionの開始タグから閉じタグまでが範囲ですね。
◆itemtype
itemtype プロパティは、マイクロデータのタイプを示します。itemtype は必ず、 itemscope と同じタグに併記されます。設定する値によって、検索エンジンに「このマイクロデータはパンくずです」「このマイクロデータはレシピです」と伝えてくれます。本、ゲーム、レシピ、動画etc..様々な種類の定義があります。
少し変わっているのが、値がURLという点です。
・パンくずの場合:
itemtype=”http://schema.org/breadcrumb”
・本の場合:
itemtype=”http://schema.org/Book”
これは「とある団体が定義している値」「その団体のサイトのドメイン」くらいに解釈しておけばOKだと思います。xmlnsの定義と同じですね。
詳しい一覧は下記にて。
ちなみにこの属性は必須ではありません。ですが「種別不明」となってしまうので注意。
◆itemprop
itemprop は、itemscope の範囲の中で使用されます。itemscopeと同階層のタグに併記する場合もあります。
パンくずについて
パンくずだけ、metaタグを追加して階層の情報を付与する必要があります。liタグで組んで、下記を参考に、書き換えてください。
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<ul itemscope="itemscope" itemtype="http://schema.org/BreadcrumbList"> <li itemprop="itemListElement" itemscope="itemscope" itemtype="http://schema.org/ListItem"> <a href="https://8bit.co.jp/" itemscope="itemscope" itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item"> <span itemprop="name">トップページ</span> </a> <meta itemprop="position" content="1"> </li> <li itemprop="itemListElement" itemscope="itemscope" itemtype="http://schema.org/ListItem"> <a href="https://8bit.co.jp/company/" itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item"> <span itemprop="name">会社概要</span> </a> <meta itemprop="position" content="2"> </li> <li itemprop="itemListElement" itemscope="itemscope" itemtype="http://schema.org/ListItem"> <a href="https://8bit.co.jp/company/access.html" itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item"> <span itemprop="name">アクセス</span> </a> <meta itemprop="position" content="3"> </li> </ul> |
入れ子構造がとても複雑ですね。
ポイントは、「<meta itemprop=”position” content=”1″>」で、階層が下がるたびにcontentの値を増やしてください。
※通常metaタグはheadタグの中でのみ存在できるタグなのですが、itempropのプロパティの値がある場合に限り、bodyタグ内でも存在できるとされています。
itemtypeの値一覧
ブログ | http://schema.org/Blog |
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本 | http://schema.org/Book |
映画 | http://schema.org/Movie |
ゲーム | http://schema.org/Game |
動画 | http://schema.org/VideoObject |
音楽 | http://schema.org/MusicRecording |
レシピ | http://schema.org/Recipe |
レビュー | http://schema.org/Review |
評価 | http://schema.org/AggregateRating |
商品 | http://schema.org/Product |
商品の値段 | http://schema.org/Offer |
ニュース | http://schema.org/NewsArticle |
レポート | http://schema.org/Report |
イベントの情報 | http://schema.org/Event |
人物 | http://schema.org/Person |
団体 | http://schema.org/Organization |
場所 | http://schema.org/Place |
英語ですが、itemtypeの詳しい一覧(schema.org)はこちら。
schema.orgのGitHubなどもあります。
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続きを書きました!
→ 【SEO対策】itemtype・itempropの調べ方【schema.org】
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