WebディレクターがWebエンジニアと円滑に仕事をするコツ

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今回はWebディレクターをやっている人なら大抵だれでもぶつかる登竜門、Webエンジニア(ここではプログラマーも含みます)との仕事の仕方について書いてみます。

何故登竜門かと言いますと、Webディレクターとして働いていると、システム面の仕様や工程管理などで大抵エンジニアとのやり取りで何かしらの摩擦やいざこざが起きるからです。
プログラミングやシステムは専門的な要素が強いので、初めてディレクションを行ったりすると、話しの行き違いなどで一番最初に困惑する場面かと思います。

実際私が所属していた会社では必ず起きています。

私自身エンジニアとしてもWebディレクターとしても動いていますが、エンジニアには結構個性強い方が多いように思います。

エンジニアからの視点とWebディレクターで作業を依頼して管理するうえでの視点、双方からとらえた際に、Webディレクターはこういうところに配慮するともっと円滑に進むのではないかというポイントをまとめています。

ちょっとエンジニア寄りな部分もあるとは思いますが、Webディレクターは人と人との懸け橋のような役割もあるので理解しておいた方が良いと思います。

毎回ですが、あくまで個人的な経験と考えのもとにした見解ですので、参考までに。

1. システムとかの概念を理解したうえで話しを聞く。

よくあるのですが、1から10までプログラマーに質問してしまうと怒られます。

基本的にエンジニアは開発作業している「職人」のようなものなので、ある程度概念的な部分は理解したうえで話しをしないとだめです。
開発というのはかなり神経使いますので、しょっちゅう基本的なことで質問なんてすると開発効率も下がり、イライラさせるだけです。

では概念とは、私の考えですが、たとえばそのシステムどんな言語を使っていてどんな環境で動いていて基本的なデータの流れ、たとえば入力されたデータはどのような経路でどこに保存されて、とか全体的な入力から出力までの処理の流れは理解したうえで話しをすべきです。

毎回同じシステムではないと思いますが、基本的にはシステムは入力されたデータを処理して出力(表示)するものですので、難しそうなイメージありますが、ある程度話しができるくらいにはなっておいた方がクライアント先で話すときも説得力あります。


2. 専門用語を覚える。

専門用語はある程度知ってないと話しができません。

エンジニアにはいきなり自分の知っている専門用語で話す人が多いです。

エンジニアにしてみると、ひとつひとつ説明しながらなんて話してる時間はないのが正直なところなので、ある程度話しができるような状態にはなっておいた方がよいでしょう。
ある程度とはいってもいきなりすべての専門用語を把握は無理なので、わかったふりしてメモっておいて、後でちゃんと調べておくのが良いと思います。


3. 最新の技術はエンジニアより先に入手しておこう!

エンジニアは実際に作れる人や技術を知っている人にしか心を開かない傾向があると思っていた方が良いかもしれないです。
(もちろんすべての人がそうではないです。)
口で言うのは簡単だけど作る方は大変なんだよね。。というのがエンジニアの本音な部分もあります。

ですので、分かってあげるのは無理でも、一緒にかかわるに人間として常に最新のWeb技術や他社のサービスなどは押さえておきましょう。
自分でプログラミングはできなくても、最新技術を常に情報として持っていると、自分が知らなかったことを知っていることでちょっとは見る目が変わると思います。

実際、プログラミングはできないけど、情報だけは常に収集していて最新技術をエンジニアより詳しく語るので、エンジニアからも尊敬されているディレクターは沢山います。


4. ある程度ツールは触れるように。

これもポイント1と同じですが、たとえばphpMyadminやサーバのコントロールパネルとか触れるとよいでしょう。
ちょっとしたデータの作成なんかやドメインの申請、SSLの設定などある程度の申請作業はできるようになっておいた方が良いです。
プログラミングしている間にテストデータなどの作成など手伝ってあげるだけでも開発者の負荷は減らせるので、


5. 手は出せても出さない。

仮に開発経験のある人でもお任せした以上は開発の手伝いやテストプグラムを作って検証などはエンジニアの見えないところでやりましょう。
開発をお願いされている以上、最後まで開発しないのに中途半端に手を出すとやっぱり怒られます。
エンジニアのプライドも傷つきますしこれはご法度です。


6. 仕様はラフの段階でかなり早めに確認!

仕様設計はエンジニアの仕事でもありますが、Webサービスなどを作る時は画面設計の時点で早めに相談すべきです。
空想論で先に画面仕様を進めてしまうと、「こんなのできない!」といわれて大どんでん返しになったりもします。
こんなことをやりたいんだけど、、というレベルでまめに相談すると良いと思います。


7. その人の趣味とか興味のあることは一応おさえておいて!

これは個人的な経験ですが、結構ポイント高いと思います。
エンジニアには趣味や趣向に結構傾倒している方が多いです。
興味や趣味の話、好きなネタを織り交ぜて打ち合わせすると気持ちもくだけて、いつもなら頼みにくいことも簡単に頼めたりします。
ですので、相手がどんなことが好きなのかとか趣味は絶対把握しておいた方が良いです。


8. バグや障害はまとめて現象をわかりやすく!

思い付きのマメなバグ報告はご法度です。
特に中小Web制作会社などで複数の案件をこなしている場合、かなりの集中力を求められますので、ある程度時間を決めてまとめてバグ報告したほうが良いです。
バグ報告もただ「表示されない」「うごかない」だけだと、これもまた状況が分からずエンジニアを余計に混乱させます。

どんな操作方法で再現があるかないか詳しく報告してあげた方が良いです。

運用中のサービスややクライアントクレームなど緊急を要する場合は話しは別です。。。


■まとめると

ディレクターにもクライアントとの折衝や窓口、デザイナーやコーダーとのやり取りなど他の業務もありますので、エンジニアの顔色だけを伺わなくても良いと思います。
結局バグなどのクレームはディレクターが窓口となって受けるわけですから、わがままいうなよ!という気持ちもわかります。

ただ、Webサービスを作る際に、デザインやコーディングの工程が遅れるとしわ寄せくるのもエンジニアですし、最終的につくる人をその気にさせるのもディレクターの腕の見せどころだと思いますので、なんでこうなるの?!と思ったときに、どこかのポイントが当てはまるのかと思いますので、参考までに。

一番良いのはお互い歩み寄って、協力しあって仕事をすることですがね。

<<あわせて読みたい>>

新人Webデザイナーが現場レベルでよく注意されるポイントのまとめ。 WebディレクターがWebエンジニアと円滑に仕事をするコツ 面白系Webサービスを何個も作ってみて、当たり前のことがやっと分かりました。
HTMLコーダーとエンジニアが効率良く仕事を進めるコツ

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

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