皆さんが何気なく手にしてるペットボトル。どんなことが書かれているかよく見つめたことはありますか?
だいたいラベルが目に入るのはジュースを買う時の一瞬、ボトルを捨てる前にラベルをはがす一瞬。普段からそんなにまじまじと見つめたことのある方も少ないかと思います。
「うわぁ、何このパッケージ素敵!このロゴの配置の方法といい、しっかりとした色遣い…質感も飲料の味に合わせてあって素晴らしい!さすが、字詰めもしっかりしてるわ!」
こんなこと思ってるのはデザイナーくらいかと思います。そういう生き物です。
今日はちょっと、そのラベルにフォーカスを当ててみたいと思います。
ペットボトルのラベル
私はWebのデザイナーなので畑違いではあるのですが、パッケージを見ていて思うことと言えば「難しそうだなぁ…」の一言に尽きます。スペースが狭いのに書いておかなければいけないことがたくさんあったり、素材が半透明だったり。
Webでは「背景は白でなくて透明にしてください」って言われたら発狂モノですが、ペットボトルではそれができてしまう。白ベースで文字の形に透明で抜くとかできるわけです。
飲料自体の色も考慮しなければならないわけですよね。恐ろしい。
早速、いくつか見て行こうと思います。
画像はクリックで拡大します。
大体、3つのブロックに分かれていますね。[商品名]、[成分表示]、[注意書き]ってところでしょうか。
とにかくまぁ書かなければいけないことが多い。文字もきっちり頭を揃えてありますし、まぁ綺麗。
バーコード・PET表示・プラ表示なんかは結構大きくとらないといけないのできっと大変だろうなぁと思います。DAKARAの栄養成分表示なんかはちょっと長体かかってますものね。文字が縦長い。
目立たせたい部分は文字の色を変えたり。賞味期限表示が白ですね。
のりしろのスペースも必要。
文字の部分が透明で白抜きになってるのが個人的に凄い好きです。
パッケージデザイン
さて、いかがでしたでしょうか。あなたも今手にしてらっしゃる缶コーヒーやパックのお茶、ちょっと見つめてくださると一デザイナーとして嬉しく思います。私はといえば、学生時代に課題で一度缶飲料のデザインをやったことがあり、こんなに大変なものなのかとひしひしと実感したことがあります。今回は平面にできるものばかり集めましたが、立体になるともっと複雑です。
いつもなんとなく手にしているお菓子からティッシュまで、なんとなくもう既にあるもの、みたいな感覚で過ごしていますが…一度身近なもののデザインって見つめてみると面白いですよ。
それでは。今回はこのへんで。