Webディレクターも知っておいた方が良いテストについて

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今日はテストについて考えていたので、テストについて書いてみます。
唐突ではありますが、ここ最近受託、自社問わず開発や制作をしていると確認作業というものは絶対必要で、これが結構厄介です。

テストをしたことない人にざっと確認だけしてもらうと、どうしても漏れが出てきます。
それは確認不足というより、「分からない」のでチェックしようがない、という場合が多いようです。

ですので、テストする人にお願いするにしても、どういうチェックをして欲しい、ということを伝えないと抜け漏れは出てくるものです。

そこで、誰かにテストを頼む時どういう部分を簡単ではありますが、自分の再認識の意味も含めて、テストのポイントをまとめてみました。
きちんと 試験項目票を作るべきだとは思うのですが、短期間の制作だと人員と時間がなかったりします。

誰にテストしてもらうにしても、ポイントはおさえておきたいものです。


1. 仕様に沿った正常ルートのテスト

仕様書があれば、、、の話しになってしまいますが、どういう機能がどういう動きをするのが正解なのか、すべての動作を確認します。
少々面倒ですが、登録したり編集したり削除したりして、本当にきちんと普通に確認しないといけません。

「この機能が動かない」という状況は避けたいものです。

2. はじかれるべきエラーのテスト

たとえば入力必須とか文字数制限などがある場合、ちゃんと指定条件以外でエラー扱いされるかの確認です。
エラー処理も規模によっては沢山あるのでくまなく確認しておきたいところです。

3. セキュリティーチェック

データベースを使用したサービスなどであれば、SQLイジェクションとかクロスサイトスクリプティングとか、そういったセキュリティー面に関してのテストです。概念についてはWikiなどで調べれば結構出ているので、専門的に感じますがディレクターであれば把握しておいた方が良いかと思います。

こういうテストはテストデータの定義だけしっかり作っておけば結構簡単なテストなので、しっかり確認しておきたいものです。

4. 内部的な処理テスト

たとえば、画像投稿機能であれば、ちゃんと削除した画像が消えているのか?編集した前の画像が残っていないかなど、ユーザーから見たときに見えない部分の動作確認です。
こういう内部的なものはエンジニアが処理忘れしていたりする時もあるので、突っ込んで確認しておきたいところです。

5. クライアントに確認してもらう際のテストデータ

これが結構重要なのですが、テストデータにちょっと面白いおかしいデータをあげてテストしたりする人がいます。
(私もそのひとりではあるのですが。。)
それはそれで人様に見られなければ良いのですがクライアントに見られたりしたら大変です。

こういうテストデータについては、誰かに見せるとき必ずきちんとしたテストデータにしておく必要があります。

——-

で?誰がやるの?

ということになるのですが、Web系の開発や制作に関して言えば、テスターの方がいれば最高なのですが、恐らく確認作業というとディレクターの方がやったりすることが多いと思います。

結局バグがあって怒られるのはディレクターだったりするので、覚えておいた方が良いでしょう。

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

関連記事

プログラミング

SharePointではできないこと 4選

「これってSharePointでできないの!?」なんていう瞬間、開発やカスタマイズの現場では意外と多くあります。SharePointはとても柔軟なプラットフォームですが、実は“万能ツール”ではありません。「コードを書けば何とかなる」と思って構築を進めると、モダンページの仕様や制限に阻まれて苦い思いをすることもしばしば。今回は、実際のプロジェクトや運用の中で見えてきた「SharePointではできないこと」をまとめて紹介します。 目次1 1.CSSとJSが直接使えない1.1 ク […]

Webサイト制作

WordPress納品後にクライアントが安心して運用できる仕組みづくりをしよう

ホームページ制作において、更新機能を手軽に導入できるのがWordPressです。 専門知識がなくても記事の投稿やページ編集を行いやすい一方で、クライアントが自分で運用するには、が欠かせません。 今回は、そのための仕組みづくりについてご紹介します。 制作側の方はもちろん、クライアント側でホームページ運用を担当される方も、制作時のご相談などにぜひ参考にしてみてください。 目次1 管理画面のロゴを企業ロゴに変更する2 管理画面のURLを変更する・認証などを付けてセキュリティ面を強化 […]

Webデザイン

アプリのロゴアニメーションをAfter Effectsで作成→Lottieに変換【iOS/Android対応】

こちらは、当社でリリースしたアプリ「ピンピタ」で使用しているロゴアニメーションです。 スプラッシュ画面でロゴが動くと、ぐっとアプリらしい印象になりますし、作ってみたいですよね。 今回は、After Effects(以降AE)でロゴアニメーションを作成し、アプリに組み込むまでをご紹介します。 AEと聞くと難しい印象がありますが、PremiereやFlashなどを触った経験がある方なら、すぐに慣れます。 もう一度再生 目次1 作業フロー1.1 注意点:グラデーションが使用不可2 […]

株式会社8bit (エイトビット)

東京都目黒区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
コーポレートサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。

Web制作に関するご相談はお気軽にどうぞ

弊社に制作をご依頼いただく際の費用感をご確認いただける、
見積りシミュレーションをご用意いたしました。