Webサイト制作の納品と請求について改めて考えてみました。

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こんにちは。株式会社8bitの高本です。

先週、見積りのことについて当ブログで書かせていただいたのですが、実は一番ストレスというか、悩めるのは、請求のタイミングなのではないかと思ってます。
クライアントにとっても納得のいく状況で請求してほしいとは思うので、請求のタイミングというのは、制作側と発注側で時としてすれ違いがある場合があります。

こちらは納品したと思っていても、先方はそういう認識はない、とか、最悪の場合契約不履行という扱いで支払ってもらえないとか、Web制作系の掲示板を見ていると、そのような書き込みを見かけます。

「家に帰るまでが遠足」ではありませんが、「入金されるまでがWeb制作」ですので、作るだけ作って公開もできず請求も出来ないなんてことにならないようにしたいものです。

案件によって納品形式などは異なるので一概には言えませんが、納品と請求のタイミングについて考えられるパターンと実際に見たパターンを挙げてみました。

見積り時もそうですが、Webサイトはものとして現金と引き換えに手に渡るわけではないので、事前にきちんと確認したいところです。

契約時などの参考までに読んでいただければと思います。


サイトを本番公開した時点で。

大体このパターンが一般的かと思います。
本番サーバにアップされた時点を納品完了とするパターンです。

デメリットとして、クライアントの公開許可がおりずに延々と納品を出来ないという悪循環に陥るパターンがあります。

サイトデータ一式を納品物として提出した時点で。

たとえば、FTP接続を社外から許可されていないWebサーバなどへ公開する場合はデータ一式の納品という形式になる場合が多いです。
(出向してアップする場合もあるとは思います。)

本番公開のタイミングはクライアント側でも調整できるので、お互いストレスは軽減されるのかと思います。
デメリットではありませんが、納品ファイルに不備があった場合にはアップし直しをしていただく必要があるので、自分たちで直接アップする時より融通が利かないということは念頭に入れておきたいものです。

フェーズ分けをする。

成果物の状況等を確認しつつフェーズを分けて納品請求するパターンです。
どこまで出来たらなど切りの良いタイミングでフェーズを分けて請求させていただくというものです。

大型のサイト構築やシステム構築が絡むものだと、どうしても制作期間は長くなるので、フェーズ分けは必ずした方が良いです。
公開までの制作期間何ヶ月以上の場合、など条件を予め提示しておくのもひとつかと思います。

毎月前払い。

これは、或るWeb制作会社様のプレゼン時に提示されていた条件です。
企画校正など含めコンサルティング的な部分も行うので、毎月前払いとのこと。

クライアントと一緒に作り上げていくという信念で制作しているので、制作作業がを進めている月には毎月費用を請求するそうです。
というのは、クライアントがチェックが忙しくて出来ない。。などの理由で公開が遅れたり、する場合はクライアントのペナルティーと考え、遅れた分だけ費用はかかりますよ、ということです。

こういう条件はかなりクライアントに嫌がられるように思いますが、その条件をクライアントに飲ませるくらいのプレゼン能力は見習わなくてはと思った記憶があります。

——–

クライアントによって異なる支払いサイトなども併せて交渉した方が良いかと思います。

請求の話しを、まだ制作もしていない段階からすると、嫌な顔をされる場合もありますし、出来れば避けて通りたくなります。

ですが、全部作ってしまってから、こんなはずではなかった、、ということにならないように事前にきちんとしておきたいですね!

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

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