こんばんは、株式会社8bitの吉村です。
今日は、改めて一般的なWebサイトのユーザビリティについて見直してみます。
元ネタは「ヤコブ・ニールセンの考えをまとめたWebユーザビリティガイドライン」です。
昔は非常に多かったのですが、「デザインがいい!ものを作ってください。」と良くいわれていました。ただし、デザインはよくなっても結局は使いづらく、どこに何の情報があるかわからない、挙動がおかしい、定着しないなどのWebサイトになることが結果として多く見受けられます。
本当であれば、依頼者が求めているものを振り切ってでも、実際に成果に結びつくWebサイトを構築しなければWebに携わるプロとは言えないでしょう。
※政治的なものもありますが。
自分を引き締めるためにも、あらためてユーザビリティの基礎を見直していこうと思います。
例えばデザイン・レイアウトに関する指標。
ここで紹介されているのは大枠だとは思いますが、「1.デザインを広告のようにしてはならない」と、はじめにあります。
紙のような広告デザインはグラフィカルでとてもインパクトがあってかっこいいじゃないか?と思ってしまいがちですが、ここはWebです。紙のデザインは目立つこと、いかに早くPRしたい事を通り過ぎようとする人へ伝えるかにあります。なので、目立つ要素と端的に伝える要素に長けなければならないのです。
つまりPush型のデザインですね。
それとは違い、Webは基本、自分がほしい時にほしい情報を引き出すために存在するもの、つまりここで求められているものはPull型のデザインになります。長い間Webサイトを活用した際に、不快な思いをさせず、ユーザに最適な情報を見せることができるか?快適に活用させることができるか?わかりやすいか?が求められます。
そういった意味で「1.デザインを広告のようにしてはならない」とここでは提示されています。
このような指標で一番重要なことは、指標に対する理解です。
何故に「1.デザインを広告のようにしてはならない」と提示しているのか?その背景を理解しておかなければ今後のWebサイトに上手く反映されないでしょう。
次に、ナビゲーションについての指標です。
「8.デザインにこりすぎない」、懲りすぎると、ユーザの使い勝手が悪くなる以外に、運用性の面も考慮していると理解できます。ユーザに対すること、運用側の負荷を減少させることも重要なポイントといえるでしょう。
今日はここまでにしておきます。
詳しくは「ヤコブ・ニールセンの考えをまとめたWebユーザビリティガイドライン」をご覧ください。
最後に、私が気に入ってるWebサイトの1つを紹介します。
WWFジャパン
ここでは、WWFの支援者の拡大と、情報発信の効率化を目的にサイトを全面リニューアルを行っています。例えば、支援者の拡大というところでは、どのページからも寄付や支援ができるように目につくカタチで「寄付をする、支援する」ボタンを設置しています。
また、情報発信の効率化では、2階層以降に眠っていた見せたい情報をTOPからでも閲覧できるようにしています。情報が複雑に絡み合っている中、TOPだけでも見てわかるように、どこに何の情報があるか区分されて見えるようなデザインになっています。多くの情報が集約されている中、区分され奇麗に見えている、非常にわかりやすいですね。
それではさようなら。
株式会社8bit (エイトビット)
東京都目黒区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
コーポレートサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。