Webサービスを作る目的をまとめてみました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは。株式会社8bitの高本です。

最近というわけでもありませんが、企業でWebサービスを立ち上げたいというご相談が増えてきたように思います。

お話しを伺うと、純粋にWebサービスを立ち上げてサービスから収益を得たいという目的から、企業や製品のPRのためなど様々な目的があります。

WebサービスというとGREEやモバゲーなどのような課金制や、スポンサー広告などの収益を想像しがちですが、これだけWebサービスが乱立してくると、新規サービスの芽が出るのはなかなか時間もかかり、難しかったりします。

とはいえ、自社でWebサービスをつくる場合、つくる以上は何かしら効果が欲しいわけです。

スポンサーからの収益目的以外でも、サイト売買のサービスなどもあり、純粋にサービスで利益を上げるものから、サービスを通じて仕事をもらう目的まで、Webサービスの作る動機も様々になってきているのではないかと思います。

Webサービスがたくさんリリースされている中、つくったWebサービスにどういう効果を求めるのかつくる目的の考え方の参考になればと思います。



1. サービス自体から利益を得るため

一番多い目的かと思います。
課金や広告収入などでWebサービスを利用してもらうことにより、ユーザーまたはスポンサーから広告費や利用料金をいただきます。

目的としては明確なのですが、これがもっとも難しいです。
人の集まらないサービスには、当然広告価値もありませんし、お金を払おうという方もいません。

見てもらうため、使ってもらうために、作った後のPRなど開発以外の部分以外の時間とお金の使い方を考慮しないといけません。


2. 企業や製品のPRのため

企業でリリースしているソーシャルメディアと連動したサービスなどはこの目的だと思います。
ソーシャルメディアと絡めたり、ゲーム性があったりするサービスを使ってもらって、製品の抽選やキャンペーンに誘導ようなサービスはここ数年ものすごく増えてきています。

製品を購入した方限定で参加できるようなサービスもこの目的に入るのかと思います。
購入者や契約者へのアフターフォローとしてWebサービスやアプリをリリースしているのも最近よく見かけます。

地域活性化のためのサービスなんかもそうですね。

個人的には、最終的に見せたいものやPRしたいものなどのゴールが決まっているので、単純に1の収益を生み出すサービスよりやりやすいと思います。

3. サービス自体を売るため

当社でもグループウェアを作っていますが、これはWebサービスをインストールタイプにして、企業のイントラにのせて利用していただくことを目的として作りました。

サイト売買のサービスなどでも見られますが、ある程度の会員数と収益性の出るところまで育てて、欲しい企業へ売ることを目的としているパターンです。
(はじめから目的にしていた場合とそうでない場合があるかと思いますが。)

Web制作をやっている会社であれば、受託案件に絡めて自社のパッケージ化されたサービスを売り込むことも検討できるかと思いますし、
1の広告収益などを検討するのであれば、サービス自体を企業などの提供することを目的としても良いのかと思います。

身近なクライアントのニーズをヒアリングしていると「こういうサービスあったらよいのでは?」というアイデアも生まれやすいと思います。

4. 自社の技術や企画力のPRにより受託制作を得るため

Web制作会社で自社ホームページなどをやっているのをよく見かけます。
(当社もそうです。)

作っていると、「同じようなものを作って欲しい」「作ったノウハウはあると思うので相談に乗って欲しい」という商談が生まれてきます。
クライアントに頼まれてから技術的な調査も含めて作り出すのでは、工数がその分かかってしまうので、費用もかかります。

Webサービスを自主的につくって会社をPRすれば、そのノウハウも蓄積できますし、時間的も早くできるので頼まれる側にも頼む側にもメリットは生まれてくるのかな、と思います。

5. 使ってほしい、作りたいため

個人サービスなどはほとんどこれに当たるのかと思います。
(4の自分自身のPRのためというのもあると思います。)

個人的にはこの目的が一番作っていて面白いと感じます。

ちょっと良いアイデアややってみたいサービスなどが思い浮かぶと、作ってみたくなりますが、収益性などは全然考えていないことが多いのですが、わくわくしてきます。

リリースしてみたらかなり流行ったなんていうことがWebサービスではありえますので、純粋に作りたいとか自分で欲しい、面白いと感じるサービスをつくるのは、作り手にとっては一番幸せな目的ですね。

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

関連記事

プログラミング

【PHP8】関数を作るときにしっかりと型宣言をするお話

目次1 天国でもあり地獄のようなPHPの変数事情2 関数も型宣言する時代 天国でもあり地獄のようなPHPの変数事情 PHPは昔から良くも悪くも変数の型に対して寛容でした。 いきなり型宣言をせずに使えますし、なんなら $hoge .= “宣言しなくても追加”; ですら怒られないくらいでした。 ただ、PHP5あたりからうっすらとまずいよねってことになり、PHP5系では非推奨、PHP8以降になると、warningとしてしっかりとアラートが出るようになりました […]

プログラミング

【PHP】古いWordPressで絵文字を使えるようにするお話

WordPressはLAMP環境で動くCMSとして昔から有名ですが、昔から使われているサイトの場合、絵文字が使えないことがあります。 今回はそういう場合の絵文字を使えるようにしてみましょう 目次1 MySQLのバージョンを調べる2 テーブルの照合順序を変更する3 最近の事情 MySQLのバージョンを調べる 使えるようにしましょうといいつつ、実は大前提があります。 それはMySQLのバージョンが5.5以降であることです。 それ未満のバージョンは「utf8mb4」にできないため、 […]

Webサイト制作

【さくらのレンタルサーバー】環境ごとにPHPのバージョンを変更するお話

最近何かとAI関係で話題の「さくらインターネット」ですが、レンタルサーバーはコスパもよく、かなり使いやすいサービスだと思います。 特にWordPressなどのLAMP環境に最適化された環境であり、PHPもいろいろなバージョンを選ぶことができます。 変更方法も簡単でコンパネからボタン一つでできるので楽ちんですね。 ただ当然なのですがマルチドメインで運用している場合もすべての環境にPHPのバージョンが一斉に反映されてしまいます。 それはそれで便利なのですが、例えばこの環境のみバー […]

株式会社8bit (エイトビット)

東京都目黒区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
コーポレートサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。

Web制作に関するご相談はお気軽にどうぞ

弊社に制作をご依頼いただく際の費用感をご確認いただける、
見積りシミュレーションをご用意いたしました。