個人でWebサービスを超高速でつくる人たちの作り方を考察。

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こんにちは。株式会社8bitの高本です。

最近、個人で作っているWebサービスを作っている人の作業速度が異常に速いので、どうしてそんなに速くできちゃうのか考えていました。
ちょっと昔の話ですが、「予告.in」というサービスは2時間で公開したそうです。

犯行予告収集サイト「予告.in」公開 「0億円、2時間で作った」

震災の際もかなりのスピード(数時間~数日)で安否情報や震災に関する情報を配信するサービスが立ち上がっていました。
企業でやっているものもありますが、そのほとんどは個人といっても良い人数で作られています。

Anpi ツꀀ(いつから作り始めたのかわかりませんが、15日には公開していました。)
SAVE Japan (6時間で公開したそうです。)

企業で収益性を見越したWebサービスを作る際は、もちろん色々と考えないといけませんが、あれこれ考えるより先に損得なしで行動しているという点はモノづくりをしている人間としては尊敬します。

単純に作業能力の差もあるのだと思うのですが、その集中力と実行力は自分も見習わないといけないと思い、自分なりに個人で立ち上げて運営していると思われるサービスを見て、考察してみました。

外側から考察しているので本当かどうかは分かりませんが参考までに。

●どうやって制作の効率化しているか?

企画からすべて一人の意思でやっているので、効率が良いということを前提として制作の効率ポイントを考察しました。

1. フレームワークなどを使っている。

WordPressなどのブログツールやCakePHPなどのフレームワーク、Smartyなどテンプレートエンジンをうまく利用しているように思います。
フレームワークなどを利用することによってデザインやレイアウトをカスタマイズするだけで、一からデザイン起こしやコーディングする手間を短縮しているように思われます。
既存のものでなくても今まで自分の作った関数の流用やもしかしたら自分自身でフレームワークを作り上げて持っているのかも知れません。

2. 既存のWebサービスのAPIを利用している。

元々人が集まっているWebサービスの情報をAPIで利用しているものが多いと思います。
中にはそうでないものもありますが、Twitterであればツイートをいかに加工して面白く便利にするか、Twitterをいかに使いやすくするかという内容のものです。
情報をポイントで集めて収集する、キュレーションサービスのようなものも多いと思います。

既存のサービスを使わず、ゼロから作り上げた際に初回の投稿や利用者がゼロという状況もある程度防ぎやすいのと、みんなが使っているサービスを使うことで、単純に使いやすいというメリットもあるのでしょう。

3. FLASHやAJAXなどのアニメーションなどを演出を極力省いている。

省いているのかどうかは分かりませんが、FLASHアニメーションやAJAXを使ったギミックは極力省かれているように思います。
時間的な問題もあると思うのですが、使うことに重点を置いてそれ以上の付加価値のようなギミックはほとんど付いていないです。

ここが企業と個人の違いのようにも思われます。
企業でやると企画者やデザイナーなど色々な人が関わってくるので、それぞれこだわりのポイントも出てくるので、ユーザインターフェイスなど凝ったものを作ろうとします。
ここが個人の独断で作っていくのとスピードの大きな違いのようにも思います。

4. デザインも自分でやってしまう。

個人サービスなんで当然ですが、デザイナーにデザインをお願いするのに無料というわけにもいきませんので、ご自身でちょっとしたデザインもやられている方がほとんどです。
ですから、個人サービスを立ち上げる方はプログラマーでもPhotoShopなどの画像加工ソフトを普通に使いこなせる方が多いかと思います。

オールマイティーで物事考えられないとできないですね。

●流行る個人サービスをつくる人の傾向

私も個人でどうしようもないWebサービスを作ってみたりしますが、はっきり言って全然流行りません。
単純に面白くなくて使えないからだと思います。
それは置いておいて、流行っている人たちは、同業内ではそれなりに発言権や知名度がある方が多いように思います。

流行っている利用者の多い個人サービスを運営している方の傾向をまとめてみました。

ソーシャルメディアを使って常に交流をしている。

TwitterやFACEBOOOKなどのリアルタイム性のあるソーシャルメディアで常に情報配信しているように思います。
またリリースしたサービスの改善要望やバグなどもソーシャルメディア上でリアルタイムに報告を受けてどんどん改良しています。

作り手がすぐに応答して改良しているので、使っているユーザーにも受け入れられやすいのではないでしょうか。

ブログで技術情報などの配信を常にしている。

ブログを書いて情報発信している方は多いです。
自分のサービスの発表もしていますが、自分で作っていて気がついたことや、技術的なノウハウを発信している方が多いと思います。
こうやったらうまくいったよ!などの技術的なノウハウを常に配信して、それを同業者も参考によくみているため、同業者からどんどん作ったサービスが広まっていっている傾向にあります。

ブログって今更ながら結構大切だと思いました。

———-

個人的にちょっと聞いてみたいこと。

あくまで考察なので本当のところ分かりませんが、個人的にひとつ聞いてみたいのが、仕様書はどこまで起こしているのか?起こしていないのか?です。
複数人数で作る場合は必要ですが、個人で作り上げる際に仕様書関係はどうしているのかなあ、と。

私が作る時は自分の頭の中だけで完結している場合もあるのですが、それだと後で忘れるんです。

あと、よくをいうと実際収益って月にどれくらいあるんだろう。。。と。

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

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