SharePoint Framework(SPFx)開発環境を構築する

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SharePoint Framework(以下SPFx)で独自アプリを作成するには、まず環境構築が必要になります。
環境構築と言うと難しく感じますが、必要なアプリをいくつかインストールしているだけなので、やってみると簡単です。


SPFxの作成に必要なツール

SPFxを利用するために必要なツール一覧です。たくさんありますが、一つずつ試していきましょう。

  1. Node.js(v16系)
  2. Gulp
  3. Yeoman
  4. Yeoman SharePointジェネレーター(3の追加パックのようなもの)

ツールをインストールするために

前項で説明したツールをインストールするために、Visual Studio Code(以下VSCode)などのエディターを使います。Power Shellでも構いません。どちらもないようであればインストールしてください。

⇒VSCodeのダウンロードはこちら

VSCodeのターミナルを起動する

ツールをインストールするために、VSCodeを起動して、ターミナルを開きます。
[ ターミナル ]>[ 新しいターミナル ]
ターミナルが開けたら、ひとまずこのままにしておいてください。後程使用します。


Node.js(v16)をインストールする

まずは、Node.jsをインストールします。Node.jsはサイトからインストーラーをダウンロードできます。
⇒ https://nodejs.org/en/download/prebuilt-installer


Node.jsのWEBサイトです。SPFxに対応しているのはv16ですので、16系の一番新しいものを落としてきます。(2024年9月時点ではv16.20.2でした)



起動したインストーラーの画面です。英語ですが、基本は画面の通りにインストールすれば完了です。


Gulpをインストールする

次に、Gulpをインストールします。


コマンドを入力して実行

先程起動したVSCodeのターミナルに、以下のコマンドを入力します。


開いたターミナルウィンドウに、コマンドという呪文のようなテキストを入力して実行します。テキストをコピーして、VSCodeのターミナル上で右クリックを押すと勝手にペーストされます。この状態でEnterを押せば実行されます。

少し待つと、インストール完了です。


Yeomanをインストールする

Yeomanをインストールします。
Gulpと同じように、VSCodeのターミナルにコマンドを入力して実行します。

コマンドを入力して実行

Yeomanをインストールするコマンドはこちらです。


コマンドをターミナルにペーストして、Enterで実行します。

しばらくすると、インストールが完了します。


以上で、必要なツールのインストールが完了しました。


エラーが出てしまった時は

コマンドを実行した時に、赤い文字のエラーが出て、インストールが失敗してしまう時があります。そんな時はエラーメッセージをコピーしてChatGPTに聞いてみるのがおすすめです。エラーの多くはPCの環境に依存するため、エラーの内容を解消することが重要です。エラーメッセージをコピーするには、マウスドラッグで選択して、Ctrl+Cです。


以上で、環境構築が完了しました。

執筆者:森島[ WEBデザイナー ]

8bit デザイナーです。 デザイン・マークアップ・映像制作など幅広く担当しています。

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