2023年6月末から7月2日にかけて、Twitter界隈で大きな話題となった「Twitter制限」について
一体何が起きたのかと言うことを、色々と調べながらまとめながら自分の考えを述べてみます。
何が起きた?
簡単に言うと「突然Twitter APIの制限をかけることで、Twitterが表示されなくなる」という現象が発生しました。ツイッターが閲覧制限、「データ強奪」への一時的対策とマスク氏
https://www.bbc.com/japanese/66078928
マスク氏は自身のツイートで日本時間2日朝、認証されていないアカウントが閲覧できるのは1日1000件までだと述べた。新しい未認証のアカウントの場合は1日500件。一方、「認証」マークが付いているアカウントは1万件まで閲覧できるという。
TwitterのwebサービスもAPIを使用していることから影響を受けたようで、いわゆるツイ廃の人からすると、簡単に超えてしまう数字ですね。
ではなぜこれが発生したかというと、「Twitter APIが有料化されることで、今までシステムでTwitterの投稿内容を取得できなくなった事で、web版をスクレイピングで獲得しようとした事に対しての対策」という事のようです。
スクレイピングについては詳しく書いているとこがありますが、今回の場合は、Twitterのweb版の情報をプログラムを使って読み込んで保存する行為であり、利用規約にはスクレイピングは明確に禁止されています。
ただ、スクレイピングを行う場合は会員登録やログインを行わずにスクレイピングを行っていたので、禁止しようにも会員登録をしていない以上、利用規約的に対策が取れないんですよね。
あと実はAPIよりも多くの情報が簡単に取れてしまうと言う問題もあり…
なので今回Twitterは大きく2つの対応を行いました。
1つは前述した「Twitter APIの制限」で、もう1つは「非ログイン状態でツイートが表示されなくなる」事です。
この2つを実装することでスクレイピングを無効化しようという試みのようですね。
実際にこの施策により、スクレイピングしにくくなったと思います。
なぜこんなことをするの?
「無料なんだからそれくらいいいじゃん」という声もあるかと思いますが、Twitterからすると正規の方法ではない手段でのアクセスや情報収集は、サーバーの負荷やコスト増につながりますし、そういう情報は用意してある有料のAPIを使ってくれと言うことだと思います。なんか最近のTwitter、課金ばっかりじゃない?
「Twitter Blueの件といい、なんか最近のTwitter課金させようとばかりしてない?」という不満の声が出てくると思いますが、数年前からTwitterが世界的なシェアに比べて収益性が低いと言われていたので、改善策として進めているようですね。個人的にはTwitter APIのツイート検索機能を有料化したことで、どうしても情報をシステムで取り込みたい開発者が「APIへの課金」ではなく「スクレイピングで情報取得する」を選択してしまったことについては残念な思いでいっぱいです。
結局どうなった?
「API制限」に関しては7月3日時点では解消されたようで、普段使いする分には復旧したようです。とは言え、今後もAPIの制限などいろいろな変更が突然やってくると思いますので、それをしっかりと追いかけ、対応していきたいと思います。