Web制作会社が下請け業者ではなくパートナーとして扱ってもらうために

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Web制作会社の愚痴として、

「代理店は我々を下請け業者としてしかみていない!」
「良いものを作るにはパートナーである必要があるんだよ!」

なんてことをよく聞きます。

もちろん良いものを作るには制作会社の一方的な想いだけではできません。
クライアントと制作会社も受発注の関係にはありますが、制作の過程ではパートナーとしてお互いイーブンな関係でモノづくりをする必要はあると思います。

ただ、パートナーとして扱ってもらうためには嘆いていても、愚痴を言っても始まらず、それ相応の対応をしないと認めてはもらえません。
自分たちがそう思っていても相手はそうは思いません。

今回はパートナーとして良い関係で良いものをクライアントに提供するために、社内でも注意していることを挙げてみます。
制作過程やクリエイティブの面ではなく、あくまで対応としての面です。

良い物を作っていればおのずと、、という考えもありますが、受託制作というのはゼロベースで作っていくので対応面も重要な要素だと考えています。

あくまで当社の考えなので参考までに。

 

1. 相手の言い値に無条件に乗らない。

見積り額に対してきちんと説明を行い、無条件に相手の予算に乗らない。
価格交渉はお互いのメリットをきちんと確認し合い、きちんと交渉する。

 

2. 品質チェックをきちんとする。

制作に対してのプライドだけが高くとも、品質が伴わないと信頼は得られない。

 

3. 約束は守る。

相手が守る守らないは別として、見積書や提案資料、納期やテストアップなどの日程は少なくとも自分たちは絶対に守る。

 

4. レスポンスは早く。

相手へのレスポンスはなるべくすぐにする。無駄に待たせない。
自分の作業より相手優先。
必要な時に連絡が取れないとか、レスポンスが悪いと、「所詮、、、」と思われても不思議ではない。

 

5. きちんと契約交渉をする。

作業前の契約書にはきちんと目を通し、疑問点や修正して欲しい点はきちんと伝えて交渉する。
そのまま査読してサインすると、言われるがままに作業することになることもある。

 

6. 無条件に謝らない。

自分達が悪くもないのにとりあえず「申し訳ありません」はやめたいところ。
事の是非についてはきちんとお話のうえ自分たちに非があればきちんと謝罪をすれば良い。

 

7. プロである以上、相手の気が付いていない部分はきちんと指摘する。

相手が気が付いていないことなどは先回りして指摘、提案する。できれば一歩先をいくアイデアを出したいところ。
相手が把握していることを言われた通りにやっただけ、では作業をさせる下請け業者としか見てもらえない。

 

8. 時には断る。

基本は「来た仕事は断らない」だが、条件が悪いのに無条件に仕事を請けず、時には断ることも視野に入れる。

 

9. 相手にも時間制限をかける。

「何時までに修正をくれないと明日の対応になる」など自分たちの都合もきちんと相手に守ってもらう。

 

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なんだかライフハックっぽくなりましたが、当社では受託制作ではこんなことを気をつけるようにしています。
実際には中々難しい場面もありますが、常に意識はしていたいところです。

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

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