Webサービスで食べようと会社を設立してから7年目の回想記

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明けましておめでとうございます。

本日1/8は当社、株式会社8bitの創立記念日です。
2009年1/8に設立をして早くも7年目となりました。

細々とですが、なんとかやっております。
7年目の節目ということで、経営側の視点で苦労したことなど含めてを書いてみます。
これから制作会社を立ち上げよう、と思われている方などに読んでいただけると面白いかと思います。

面白いWebサービスをひたすら作ろうという日々

株式会社8bitは1/8に登記を済ませているのですが、実際には私の都合で実稼働し始めたのは同年の4/1です。
設立した当初、実際に現場で作るスタッフは私も含めて3人。
相模原の淵野辺という辺鄙なところで、代表が経営している不動産会社の一角を無償で借りて作業をしていました。

最初はもちろん仕事は全くありませんでした。
とにかく、面白いサービスを作ってそれで食べていく、という意気込みで、毎週アイデア会議なんかもやってました。
沢山のWebサービスを短時間で作ってリリースする、そういうことを2年間くらいは繰り返していました。
そこそこ話題に挙がったサービスもありましたが、いずれも広告収入すらままならない状況です。

最初はそれで会社の知名度なども上がってきましたので、それで良いと思っていました。
しかし、私個人は絶対に受託制作をやらないと会社が持たない、と思っておりましたので、サービスを作る一方で、受託制作の仕事をいただくべく、模索を始めました。

DM配信や飛び込み営業など何でもやりました。
楽天ビジネスなどのマッチングサービスも活用しましたが、どれもこれも駄目でした。
こういう売り込みは長くしつこく続けていくことで成果が出るのかも知れませんが、一日中足を棒にして飛び込み営業するくらいなら、何か企画して新しいサービスを作った方が良い、と言い訳を探してやめてしまいました。

飛び込み営業などをして、契約を取ってくる営業の方は凄いと思います。
制作の現場だと、「うちの営業が勝手に話して変な案件取ってきちゃって、、」なんてことを言う人もいますが、その変な案件すら取るのがすごく難しいんです。
新しい仕事を作ることがどれだけ難しいか、よく分かりました。
(分かった、とドヤ顔出来るほど営業してないですけど。)

新規の顧客獲得が出来ず、まずいなあと思っていたところへ、今まで付き合いのあったお客様からお声をかけていただき、少しづつお仕事をいただけるようになってきました。

仕事では個人携帯は絶対に教えない!という方が多いですが、私は個人携帯を教えています。
トラブルなどがあると、帰宅後でも容赦なく個人携帯に連絡が来るので、嫌なこともありましたが、個人の連絡先を教えておくことでどこでどう繋がるか分かりません。

人海戦術失敗、売上売上の日々

そして、ある程度売り上げの目処が立ったところで、設立から2年目の2011年に代官山に事務所を移転します。
お客様は都内のみだったので、相模原から打ち合わせにいくのに、往復で半日近く費やしてしまいます。
当時、制作の進行やプログラミングも私がやっていたので、打ち合わせに半日を割いてしまうと非常に効率が悪すぎるのです。

そして、代官山へ移転と同時に、スタッフを10人近くまで増やしました。
人海戦術というやつで、これはいけなかった。

制作者を何人も増やしても、売り込みを出来る人間、企画出来る人間が増えないと、宝の持ち腐れです。

当然、人数を増やした分売上も上げないといけないので、どうしようもない状況でした。
作ることを目的に集まったメンバーですので、うまいこと売り込みが出来ません。
制作するスタッフだけはいましたので、その当時もWebサービスだけは作っていました。
どれもTwitterと連動したネタサービスです。当然そういったサービスは売上には繋がりません。

売上が上がらないと、売上のことばかりで、必要とされるか分からない面白い発想のサービスを作るゆとりなんて段々となくなってきます。

そのサービスを作ったら売れるのか?収益性はあるのか?そのことだけが焦点になってきました。
最初は思い付きで、こんなサービスあったら面白い、と気軽にアイデアを出していたのに、収益のことを突っ込まれるので、アイデアを出すのが怖くなってきたスタッフもいたと思います。
社内の空気もピリピリとしていました。会社としては一番最悪の時期だったと思います。


苦肉の策で、受託制作を取ろうと、ディレクターがテレアポやDM配信などをやったりしましたが、全然仕事にはなりませんでした。
そして、そもそも制作に携わりたい、と入社してきたスタッフですので大半のスタッフが辞めていきました。

BtoCサービスからBtoBサービスへ

しかし、スタッフの人数は減ったものの、受託制作の仕事は少しづつ増えていました。
制作の仕事は時期によって忙しさの波があります。

一旦はサービスの開発をしていなかったのですが、受託制作の波が落ち着いている時は極力自社サービスを制作しようと、また自社サービスを作り始めました。

今度は今までの失敗の山があるので慎重です。
実際に使っている人やシーンを想像出来ないようなアイデアありきのサービスは絶対に収益化しないし、話題だけですぐに飽きられてしまうことはよく分かっています。

そこで、BtoBで企業に必要とされるもの、自分たちでも本当に使うものをつくろうということで、バグ管理ツールなど業務で使えるものを作るようになりました。

色々と作ってプレスリリースを出していく中で、同じようなサービス、システムなどを作れないか、当社のサービスをカスタマイズして提供してもらえないか、というご相談をいただくようになってきました。
最近では、Webサイトから少しづつお問い合わせをいただき、お付き合いしていただけるお客様も増えてきました。

現在とこれから

この頃、代官山から渋谷の現在のオフィスへ移転しました。
家賃が高いので、私個人的にはちょっと躊躇したのですが、確かに利便性も良いので最終的には移転に賛成しました。
実際に移転すると、渋谷にある会社というだけで声がかけやすいのか、仕事が増えたように思います。
Webの仕事は場所を選びませんが、すぐに打ち合わせを出来たりする場所に事務所がある会社を選ぶ企業が多いのでしょう。
地の利というのは少なからずあるのではないかと思います。

ここ数年はスタッフの数も増やさず、少しづつですが増益しております。
運営しているサービスやツールも少しづつ収益化してきました。

現在は仕事の9割以上が受託制作です。
空いた時間に自社サービスのリニューアル、今年はスマホアプリも着手しています。
今後またBtoC向けのアプリなんかもリリース出来ればと考えています。

当社は現在も少人数で私含めて作ることでしか出来ないスタッフしかいません。
ですので、相変わらず営業は誰もしていません。
作ること、形を見せて興味を持っていただくしか、今のメンバーでは出来ないと思っています。
そういったことを念頭に、しっかりと考え、社会のニーズにあったものを作り出していければと思っております。

本年もよろしくお願いいたします。

執筆者: 高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

株式会社8bit (エイトビット)

東京都渋谷区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
キャンペーンサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。

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