プログラム覚えることを挫折しないために

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

仕事でプログラミングをしていると、「自分にも出来るかな?」「俺もやってみようかな?」と聞かれることがよくあります。
そういう時、私は「出来るんじゃない?」と必ず答えます。

勉強すれば出来るから嘘ではありません。
でも挫折する方が多いです。参考書を購入してちょこちょこと読んでそれで終わってしまう。

挫折した理由を聞くとたいてい
「どこから勉強してよいか分からない。」
「覚えることが多すぎてとっつきにくい。」

など、実際に作るところまでいっていない、または手を動かしていないようです。
業務で使うから強制的に覚える以外、趣味やちょっと覚えたいという程度だと、よほど意思が強くないとなかなか続かないのかも知れません。

私も会社でアプリを作るのでmacを買ってiPhoneアプリの勉強を始めた時は、「何をつくる」という目標もないまま始めたのでなかなか身に入らず、一本目をリリースするまでかなり時間がかかりました。

プログラミングを習得するのは先の長い話ですが、始める前にちょっと勉強の仕方や意識を変えるだけで少しずつ前に進むのかと思います。
何の習得に関しても共通して言える内容ですが、これからプログラムを覚えようという方に事前に意識したほうがよいことを書いてみます。


参考書を読むことよりインストールするところからとにかく触る。

まずすぐに挫折してしまう人はソフトのインストールすらしていないことが多いように思います。
例えばアプリ開発でも開発ソフトが英語だからなのかインストールの時点で読んだだけで諦めてしまうようです。

確かに初めての言語を覚える時、このちょっとした面倒臭さはよくわかります。
でも参考書を読むだけでなく、ひとつひとつ書いてあることを自分の手で実行していくのが一番です。

ちょっと億劫でもまずは参考書片手にPCと向き合うところから始めてはいかがでしょうか。

概念だけを理解してその気にならない。

時々、参考書を買って一通り読んで、概念を理解したことで目的がすり変わっちゃってる人がいます。

私自身がその典型だったりもするのですが、iPhoneアプリを覚える時も、参考書を購入して読んでる間にXcode4が出て来てStoryboardとか出てきちゃって、それに対してまた参考書を買い替えるという愚行を犯してしまいました。

結局、なんとなく覚えなきゃで始めて、リリースまでの手順を把握してその気になっていただけに他なりませんでした。
最終的には作れるようになりましたが、そこまでにものすごく時間がかかりました。

たとえばエンジニアとの話が通じやすいようにという目的ならこれはありだと思います。
でも作ることを目標にするなら、概念を理解するだけでは意味がありません。

作りたいもの、作る目標を決める。

いきなりリリースできるようなもの、ではなくてその土台になるものでも良いので、汚いデザインでもなんでも作りながら覚えないとダメです。
例えばお問い合わフォームでもログイン機能でもなんでも良いので、何か作りたいものの一部でも作ると良いでしょう。

そのロジックを利用して、いざ自分の目標としているサービスなりに役立てれば良いのであって無駄ではありません。
作りたいものがないのに言語だけを習得しようというのはなかなかに難しいと思います。

本当に簡単なゲームでもなんでも良いと思います。
アプリであれば、自分のスマートフォンにインストール出来て動けばどんなものでも最初は感動します。

漠然と習得を目標ではなく、作りたいものありきで始めるのが良いでしょう。

文法を覚えるというよりは、まずはコメントでシナリオを書いてみる。

初めてのプログラムということであれば、文法なんて極論を云ってしまえばifforwhileくらい覚えておけば何かしら作れます。
文法よりはプログラムはロジックを構築することの方が難しいので、文法を覚えるのに時間をかけるなら、作るもののシナリオを作るところからでもやり始めると良いでしょう。

いくら文法ばかり覚えても実際にロジックを考えることが出来なければ意味はありません。

========

個人サービスやアプリをリリースする方が目立ってきており、デザイナーさんなどでも自分でプログラム含めて何か作りたいという方が増えているように思います。

自分にも出来るかな?というのは本当によく聞かれます。

文系出身だからとか色々とやる前に考えている方もいらっしゃいますが、あまり関係ないと思います。
プログラムというとなんだか理系な感じしますが、 実際には文系出身の方も多くいらっしゃいます。

計算式を考えるという 部分では理系っぽいですが、筋道立ててシナリオを考えるのはもしかしたら文系の方の方が得意なのかも知れません。

プログラムは自分でできたら、こんなに面白いものはありません。
もし、やってみようかな、と思っている方は今回挙げたようなことに意識して勉強してみると良いと思います。

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

関連記事

プログラミング

【PHP】ソーシャルログインに対応したお話(LINEログイン編) ②

前回はLINE Developersでチャネル登録までを行いました。 今回は実際にPHPでログインを実装していきます。 目次1 初期設定を定数にする2 LINE ログインのURLを作成する3 コールバック時の処理4 最後に 初期設定を定数にする 最初にdefineでチャネル登録した情報やAPIのURLを定義します。 メールアドレスを取得したい場合はLINE_SCOPEに「email」を追記してください。 LINE ログインのURLを作成する LINEログインに利用するログイン […]

Webサービス

【PHP】ソーシャルログインに対応したお話(LINEログイン編) ①

今回はLINEログインです。 LINEログインは他のソーシャルログインと違って、電話番号必須なので、ユーザーがアカウントを無限に発行するということがなく、しかもOSに関係なくアカウントを使用できるので、特にB2Cサービスを考える場合には是非導入を進めたいと思います。 逆に法人サービスで使う場合、法人担当者が個人のLINEアカウントを使用することはないと思うので、あくまで個人向けサービスがよいかなと思います。 LINEログインについての概要はこちらに詳しく書いています。 htt […]

プログラミング

【PHP】ソーシャルログインに対応したお話(Apple ID編) ②

目次1 前回のおさらい2 実装に必要な情報3 PHPで実装してみる4 戻り先の処理4.1 composerでライブラリのインストール4.2 処理の説明4.3 実際のソース5 最後に 前回のおさらい 前回は「Appleでサインイン」を実装する前の下準備をまとめました。 今回は実際にPHPで実装をしたいと思います。 なお、ソーシャルログインについて実はFirebase上でできるぽいのですが、今回はそれを使わずに実装したいと思います。 実装に必要な情報 前回Apple Develo […]

株式会社8bit (エイトビット)

東京都目黒区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
コーポレートサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。

Web制作に関するご相談はお気軽にどうぞ

弊社に制作をご依頼いただく際の費用感をご確認いただける、
見積りシミュレーションをご用意いたしました。