Web制作でクライアントに喜んでいただける成果物や費用以外でのポイント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Web制作やっているとWebそのものに興味がある方もいらっしゃれば、まったくわからないからプロにお願いしたい、という方もいらっしゃり、千差万別です。

制作側にいるとクライアントには、とにかく企画提案することが大事!というような考えもありますが、対応やアドバイスなどのちょっとした親切さのほうが喜ばれるな、と感じることが多々あります。
コンペなどの新規提案のときはもちとん企画や提案力によるものが非常に大きいと思いますが、制作においては単純に成果物ではなく、その過程における満足度もすごく重要なポイントではないかと思います。

クライアントにとってみれば制作費は安ければ安い方が良いし、デザインも思った通りのものを提示してもらえるのにこしたことはありません。
ただ、予算には限りがありますし、費用以上の制作や提案をしていたら、制作会社の案件としては失敗になる場合もあります。

クライアントへのサービス(付加価値)として何かを予定以上に作ってあげるのではなく、パートナーとしてお互いに気持良く、安心していただきながら制作するのがお互いベストなんじゃないかと思います。

Webサイトの制作は作ったら終わりではありません。
デザインありき、制作物ありき、という考えもあるかと思いますが、制作するうえでの対応やアドバイスなどの付加価値というのは制作会社のイメージや価値にもつながるものですので、重要なポイントだと思います。

制作会社の変更を検討する理由として費用より対応面について苦言されるクライアントもよくいらっしゃいますし、、、

ということで今回は個人的な経験によるところはありますが、制作においてクライアントに喜んでいただける、次につながるポイントをあげてみました。

とにかく安い方が良い! 斬新な企画提案ありきだ!デザインありきだ!
という考えもありますので、コラムとして共感できる方のみお楽しみいただければと思います。


レスポンス

電話でもメールでもそうですが、レスポンスが早いのは一番喜ばれるポイントです。
見たのか?見てないのか?分かったのか?わかってないのか?いつまでできるのか?

それぐらいの返信はすぐにできると思います。

もちろんタイミングによっては外出中だったりして、ちょっと遅れたりすることもあると思いますが、連絡つかないことが分かっていれば、他のスタッフにもCCで連絡を入れてもらい、自分の代理で誰かに回答だけ送ってもらうこともできるはずです。

逆に制作をお願いする立場でも同じことを思います。
急な対応などがある場合もありますし、連絡が取れないことが一番不安でストレスを感じます。
もちろん、相手にも都合がありますので、なんでもかんでもすぐに、とは思いませんが応答があるだけでとりあえず安心できるのは誰でもそうだと思います。

まずは、しっかり連絡が取れる。
当たり前のことなのですが、一番安心していただけるポイントです。

経験値の共有

提案ってほどのものではありませんが、制作会社として制作してきた経験、それは技術的な話ではなくて運用面だったり実際に作ったうえでの反響だったり、こういった経験のうえでアドバイスをしてあげることです。

たとえば当社の場合はWebサービスを運営しているので、ユーザーの声や運用上の経験を同じくWebサービスを作ろうとしているクライアントにアドバイス出来ます。(アドバイスってほどのものでもありませんが、雑談レベルです。)

こういった経験値に基づくアドバイスというのはなかなか得られるものではありませんので、これも喜んでいただけるポイントかと思います。

代替案の提示

提案ってほどのものではありませんが、もし予算上などでどうしてもできないことがある場合、 「予算上できないけどこういうのはどうですか?」という代替案を出せると喜ばれます。

というか「できない」と言い切られてしまうとそこまでなんです。

「できないけど、その代わり」という提案があると、もしその代替案が通らなくても、考えてくれているという意思も伝わるし、心象は良いですよね。

制作の費用対効果についてきちんと意見する

これは制作における話ですが、たとえばCMSの導入について相談があった際、とにかく機能をてんこ盛りにすれば会社として利益は生まれます。ただクライアントにとってメリットがあるかどうか。

運用状況、 運用する担当者のスキルや更新にかけられる時間、予定している更新頻度、
これらの状況に応じて必要なものとそうでないものをきちんと切り分けて提案できるのが一番クライアントにとってメリットありますし、喜ばれます。

踏み台にするわけではありませんが、実際にCMSを導入して使いこなせなかった、時間がなくて結局メンテナンスとして別費用で制作会社が更新を対応することになった、などの例はキチンと説明してあげて、クライアント状況にあった提案をしたいものです。

押し売りのように機能盛り沢山のシステムを提案してクライアントが使いこなせなかったら、作ったこちらも残念ですからね。
=========

冒頭にも書きましたが、個人的には費用以上に制作してあげる、企画や提案をしてあげることがサービスとは思えません。

過剰なサービスや安易に価格を落としていくことは制作業界にとってもメリットはないと思っています。
制作はただ出来合いのものを売るのではなく、 クライアントと作りあげていくものです。

高い技術力やデザイン力はもちろんですが、今回あげたような、当たり前だけどちょっとした対応が後々に一番喜んでいただけるポイントかと思います。

パートナーは長い目で見たとき安心できる相手がよいですからね。

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

関連記事

プログラミング

【PHP】ソーシャルログインに対応したお話(LINEログイン編) ②

前回はLINE Developersでチャネル登録までを行いました。 今回は実際にPHPでログインを実装していきます。 目次1 初期設定を定数にする2 LINE ログインのURLを作成する3 コールバック時の処理4 最後に 初期設定を定数にする 最初にdefineでチャネル登録した情報やAPIのURLを定義します。 メールアドレスを取得したい場合はLINE_SCOPEに「email」を追記してください。 LINE ログインのURLを作成する LINEログインに利用するログイン […]

Webサービス

【PHP】ソーシャルログインに対応したお話(LINEログイン編) ①

今回はLINEログインです。 LINEログインは他のソーシャルログインと違って、電話番号必須なので、ユーザーがアカウントを無限に発行するということがなく、しかもOSに関係なくアカウントを使用できるので、特にB2Cサービスを考える場合には是非導入を進めたいと思います。 逆に法人サービスで使う場合、法人担当者が個人のLINEアカウントを使用することはないと思うので、あくまで個人向けサービスがよいかなと思います。 LINEログインについての概要はこちらに詳しく書いています。 htt […]

プログラミング

【PHP】ソーシャルログインに対応したお話(Apple ID編) ②

目次1 前回のおさらい2 実装に必要な情報3 PHPで実装してみる4 戻り先の処理4.1 composerでライブラリのインストール4.2 処理の説明4.3 実際のソース5 最後に 前回のおさらい 前回は「Appleでサインイン」を実装する前の下準備をまとめました。 今回は実際にPHPで実装をしたいと思います。 なお、ソーシャルログインについて実はFirebase上でできるぽいのですが、今回はそれを使わずに実装したいと思います。 実装に必要な情報 前回Apple Develo […]

株式会社8bit (エイトビット)

東京都目黒区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
コーポレートサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。

Web制作に関するご相談はお気軽にどうぞ

弊社に制作をご依頼いただく際の費用感をご確認いただける、
見積りシミュレーションをご用意いたしました。