Webディレクターも抑えておいた方が良いかと思うバグ報告のポイント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは。株式会社8bitの高本です。

最近リリースしたサービスの品質強化と改善を行っているのですが、テストをする人と直す人の間のコミュニケーションは、結構難しいと再認識しました。

開発者は無意識に正常ルートをたどってしまうので、開発者のテストは正直あてにはならないことが多いです。

出来るだけ、開発していない方がテストをやることが良いと思いますが、思いもよらないバグの発生をどうやって伝えたら分からない、うまく伝わらないということがあります。

正確に情報が伝わらないと開発者もテストしている人もイライラしてなかなか思うとおりに品質向上へ繋がりません。

そこで、最近テストをしてもらっていて、開発者の目線からテストをしてもらってどういう情報が欲しいというポイントをまとめてみました。

Webサービスを作っているチームにテスターという明確な位置づけの方がいらっしゃらない場合が多いです。Webディレクターの方がテストをすることも多いかと思います。

ということでタイトルに「Webディレクター」と入れてみました。

開発者の方やサービスの内容によってはもっと欲しい情報があるのかもしれませんが、個人的に思ったことです。

開発者とバグのやり取りでうまいこといかないときの参考になればと思います。



1. 再現データ

添付ファイルや入力項目へ入力した文字列など何を入力やアップロードしたのか、正確なデータを報告します。もし、忘れてしまった場合でももう一度思い出しながら同じバグを再現させてなるべく、正確にデータを記録しておいて欲しいです。

2. エラーが発生した画面の前とその前の画面

エラーが発生した画面もそうですが、直前の画面の情報(URLなど)が欲しいです。
結局エラーは直前の動作が原因で起きるわけで、どの画面で操作をしたのか、操作したその前に何か登録したのか?などの詳しい情報が欲しいわけです。

3. どのボタンやリンクを押したのか?

どのボタンやリンクをクリックしてエラーが発生したのか?
複数のボタンやリンクがある場合は一応報告してもらえると助かります。
もし、クリックしていない場合もそのことを書いて欲しいですね。たまにEnterキーを押して、全然別のボタンにフォーカスが当たっていたりすることや、Enterキー押下に対応していないこともあったりするので。。


4. 使用ブラウザとそのバージョンやOS情報


ブラウザのバージョンは確実に欲しいです。
ブラウザによって仕様は異なりますので、ブラウザにログイン情報を保存するようなサービスの場合、ログイン周りで発生したバグはブラウザのバージョンや種類によることもありますので。

携帯やスマホの場合はその機種情報なども欲しいですね。

5. 表示されたエラーメッセージ
ツꀀ
SQLエラーやプログラムが画面上に出力したエラー情報(本来画面上に表示される仕様ではないはずのメッセージなど)はしっかりと報告してもらいたいです。

6. 直前の画面やエラーが発生した時の画面のURLも

2で画面の情報を挙げていますが、URL自体の情報も欲しいです。
URLにはその画面で処理をするために利用する情報が含まれていることもあるので、実際に変なデータが入ってきていたのではないか?などバグの原因調査に大きくかかわる情報が含まれていたりしますいので。。

ツꀀ
7. 些細な動作も詳細に
ツꀀ
些細なことといっても色々ありますが、最近社内で数ユーザーがコミュニケーションするようなサービスをテストしてもらっていたのですが、どうも挙動がおかしいと思ったら、複数のタブで色々なユーザーでログインしていたために発生した現象がありました。
もちろん、それはそれで不具合なのですが、情報として報告してもらえると、自分で再現できるので助かります。
●バグが再現しない時の再現方法

「再現しないから修正できない!」と投げやりな感じになってしまう場面をみかけますが、テストをする人もそんなことで怒られても困ってしまうと思います。
個人的には再現しないしない、といいながら1~7のことをきっちり同じにして試すと大抵のバグは再現するように思います。

2~3回やってみてあきらめないで根気強くやることが重要だと思います。

——–

後は、伝え方によるところもあると思いますので、なるべく分かりやすく、本当は共通の言葉で通じるようテストをする人もある程度専門用語に精通しておいたほうが良いと思います。

当社で運用しているWebサービスの品質管理サービス「COLORBOX」でも日々のテストでうまいことコミュニケーションとるにはどうサービスを改善すべきか考えています。

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

関連記事

プログラミング

【PHP】ソーシャルログインに対応したお話(LINEログイン編) ②

前回はLINE Developersでチャネル登録までを行いました。 今回は実際にPHPでログインを実装していきます。 目次1 初期設定を定数にする2 LINE ログインのURLを作成する3 コールバック時の処理4 最後に 初期設定を定数にする 最初にdefineでチャネル登録した情報やAPIのURLを定義します。 メールアドレスを取得したい場合はLINE_SCOPEに「email」を追記してください。 LINE ログインのURLを作成する LINEログインに利用するログイン […]

Webサービス

【PHP】ソーシャルログインに対応したお話(LINEログイン編) ①

今回はLINEログインです。 LINEログインは他のソーシャルログインと違って、電話番号必須なので、ユーザーがアカウントを無限に発行するということがなく、しかもOSに関係なくアカウントを使用できるので、特にB2Cサービスを考える場合には是非導入を進めたいと思います。 逆に法人サービスで使う場合、法人担当者が個人のLINEアカウントを使用することはないと思うので、あくまで個人向けサービスがよいかなと思います。 LINEログインについての概要はこちらに詳しく書いています。 htt […]

プログラミング

【PHP】ソーシャルログインに対応したお話(Apple ID編) ②

目次1 前回のおさらい2 実装に必要な情報3 PHPで実装してみる4 戻り先の処理4.1 composerでライブラリのインストール4.2 処理の説明4.3 実際のソース5 最後に 前回のおさらい 前回は「Appleでサインイン」を実装する前の下準備をまとめました。 今回は実際にPHPで実装をしたいと思います。 なお、ソーシャルログインについて実はFirebase上でできるぽいのですが、今回はそれを使わずに実装したいと思います。 実装に必要な情報 前回Apple Develo […]

株式会社8bit (エイトビット)

東京都目黒区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
コーポレートサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。

Web制作に関するご相談はお気軽にどうぞ

弊社に制作をご依頼いただく際の費用感をご確認いただける、
見積りシミュレーションをご用意いたしました。