色々なお値引き条件をWeb制作に置き換えて考えてみた。

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こんにちは。株式会社8bitの高本です。

なにか商品を購入する時に必ず値引き交渉をする方は多いと思います。

私も時々しますが、Webサイトを制作していても同じで「お値引き」の交渉がかなりの頻度で発生します。
(制作の場合はされる方です。)

お金の交渉は非常にシビアで一回値引くと、「次もその値段、その次も、、」ということになり兼ねません。

あまり強い姿勢で「うちは一歩も引きません!」なんてことをやると契約自体が決裂したりする場合もあるので、さじ加減がなかなか難しいところです。

この値引き交渉でクライアントと上司に挟まれて大変な思いをしている方も多いかと思います。

ただ、値段を引くにしても、相手の言い値で何の条件もなしに値引きしたりすると、何のために制作をしているのか分からなくなったりします。
そこで今回は一般市場でみられる値引きの条件をWeb制作にあてはめて考えてみました。

もちろん交渉条件といっても、安かろう悪かろうではいけないので、ちゃんとしたものを期間内に提供することはまず前提条件です。

あてはめ方は結構強引かもしれませんが、値引き交渉の際の、交渉条件のヒントにはなるかと思います。


● タイムセール

ある期間を限定として値下げを行う、よくあるセールです。

引越し屋さんと交渉する時に、「今この場でご契約いただけるならこの値段でいきましょう!」というのもタイムセールと同じようなものかと思います。
時間や期間を限定することによって、確実に売り上げを確保したい、こういう時に使うお値引きのように思います。

ちょっとWeb制作に当てはまるかは分かりませんが、相見積りを取っている企業様に「確実にご契約いただけるのであればこの費用でいけます!」という交渉になるのでしょうか。


●セット価格(バリュープライス)


光回線と契約された方はPCがこの値段!なんていうのがこの値引きです。
ハンバーガーセットを買うと、いくらお得とかもそうです。

Web制作ですと、他の案件も依頼していただくのであれば、今回はお値引きします、とかそういう交渉になるのでしょうか?
セット価格というと語弊があるかも知れませんが、何か他の仕事を確実にいただく代わりに、特別にお値引きするという値引きスタイルです。

案件数をたくさんいただいている企業様へはこういった特別料金などをやっている制作会社はいらっしゃるのではないでしょうか。

長期的な取引が見込める発注者に対しては有効かとは思いますが、今回限りという場合は少々厳しいように思います。


●セルフサービス


よく飲食店などでみられる、食器は自分で片付けてもらう代わりにこの価格で提供しています、というもの。

Web制作ですと、確認作業などを発注側にも一部一緒にやっていただく、などになるのかもしれません。

純粋に作業に対して対価をいただくのが制作なので、値引きの代わりに一部何か作業を負担していただくという条件であれば、作業工数自体は減らすことができます。

あとは校正の回数を減らしていただく、またはまとめて修正は一回にしてもらうという条件を付けるとか。

Webサイトの修正はすぐに簡単にできるものと思われて、何回も修正を要求されたりしますので、 交渉条件として確実に抑えておきたいところです。

無条件で値引きをするとこの作業工数に響いてくるので、注意が必要だと思います。


●現金支払い特価


よく家電量販店で見かける、現金で買うならこの値段というお値引きです。
クレジットカードを利用しなければ、その分店側の手数料も減るので値引きができるということではないでしょうか。
メリットはお金の回収も確実にその場でできるというところにもあります。

Web制作だと支払いサイトを短くしてもらうなどの交渉になるかと思います。
もしくは、支払いを分割して請求を早めに小分けにしていただく、という条件もそうですね。

制作業務では支払いサイトと納品までの期間の長さはいくら仕事が大きくても 結構ネックになってきますし、支払いに関する諸条件が一番交渉しやすいかもしれません。

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何にしても、「お値引き」というのは何の条件もなく、単純に相手の予算に合わせて金額を合わせるというものではないということ。
Web制作は発注段階では形のないものなので、発注する側にとっても値段相応のものをつくってもらえるのか?という不安はあるかと思います。

形のないものなので、値引きが適正なのかそうでないのかもあやふや になることもあるので注意しないといけません。
あまりに強固に値引き拒否して、仕事断れたらどうしよう、、、と思ってしまうかもしれませんが、色々なこちらにも有利な条件を出して交渉してみると良いかと思います。

ただ値引き時は「今回だけは特別に!」「サービスで!」とちょっとしつこいくらいに恩着せがましいほど念を押した方は良いかと思っています。

そうでないと、次の仕事も当然のように値引き価格で、ということになりかねませんので。。。

執筆者:高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

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