当社の見積りの内訳と算出方法を公開します。

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今、当社のWebサイトのリニューアルを検討しており、他の制作会社のサイトなど色々と参考にさせていただいています。

クライアントへの提案は出来るのに、自分たちのWebサイトはどうしたら良いのか方向性がなかなか定まらず悪戦苦闘の毎日です。今のところ、公開できる目処が立っておりません。

さて、他の制作会社のサイトを拝見させていただいて気が付いたのですが、制作費用について掲載している会社はあまりありません。
掲載している会社もあるのですが、イケてるデザインのまとめサイトなんかに紹介されている制作会社のサイトにはまず載ってません。
(お金の話を載せるとちょっとイケてないのかもしれません。)

たしかに、制作は予算に応じて費用を調整したりするので、一概にこれで幾らという価格を提示しにくい部分があります。アニメーションやデザインなど技術的な難易度も異なりますし、同じページ数でも料金を固定で決めてしまうことは困難です。

しかし、発注する側の立場で見ると、制作費用の価格帯はあった方が良いと思います。
もちろん、詳細を説明して見積りを取ることは必要なのですが、ネット検索で探したりしていると、価格帯くらいあった方が参考にしやすいのは確かです。
せっかく良さそうな制作会社を見つけたのに、見積り取ってみたら目ん玉飛び出るような制作費だったらがっかりします。また探し直さないといけません。

先日、Web制作では有名な制作会社LIGさんのサイトを拝見させていただいていたのですが、制作実績にきちんと価格帯が載っており、これは親切だ!と思いました。

これだけ有名なのだから、当然費用は伏せているのかと思ってましたが意外でした。
制作期間もきちんと掲載されていて、これは見習わせていただこうかと思います。

ということで、なかなか自社サイトのリニューアルが進まないので、今回は当社の見積りの出し方を公開します。
同業者の参考になるかは分かりませんが、当社へのご発注をご検討いただいている方の参考になればと思います。

 

ディレクション費

Webサイトを制作するのに必要な間接的な作業をディレクションとしています。
以下の内容になります。
  • お打ち合わせ
  • Webサイトのレイアウトワイヤーフレーム作成
  • 提案・企画書の作成
  • 要件定義書の作成
  • 仕様検討・提案
  • システム仕様書の作成
代理店様と仕事をさせていただくときは、ワイヤーフレームをご用意いただいたりするので、当社がやる内容に応じて工数(人日)で算出します。

打ち合わせの回数が多かったり、時間を要するドキュメント作成が入ったりすると工数は上がります。

システムが絡む案件ではディレクションの中にシステム設計も含めます。
何故かというと、企画の内容もシステムが絡むものだと、システムの実現可不可も含めて検討する必要がありますので、すべて一緒にしています。

工数の算出方法については経験値としか言いようがないのですが、なるべくその工数で何をやってくれるのか?ということについてはきちんと説明して納得していただけるようにはしています。

 

レイアウトデザイン費

工数で算出します。
デザイン案を何案提出するか、レイアウトのパターンはどのくらいあるかによって工数を決めます。これも経験値です。

10ページ程度の規模で下層ページをテンプレート化できるようなレイアウトのコーポレートサイトなどですと、大体ひとりで4~5営業日の工数で見込みます。
予算がない場合などは、デザイン案を絞るなどして調整します。

この作業の中には図版や地図、イラストなどの作図は含みません。
支給していただくか、作成する場合は一点につきいくら、という価格で算出します。

 

CSS設計費

ページレイアウトを調整するCSS(スタイルシート)の設計費です。
これも工数です。

当社ではHTMLコーディングとCSSの設計については敢えて分けています。
ページ単価の方が発注者にとっては分かりやすいと思うのですが、ぺーじによってレイアウトも異なりますので、この部分で調整をさせていただいています。

レスポンシブ対応をするサイトなどですと、ページ数を増やすのではなく、CSS設計費の値段で調整します。ざっくりいうと単純に2倍近くになります。

 

HTMLコーディング費

コーディングについては単価設定をしてページ数で算出します。
ちなみにA4サイズを1ページとします。
A4サイズというのは、表示しているWebページを印刷した時にA4用紙で何枚出るかが目安となります。大体、CSS設計費と合わせてページ当たり8,000円~12,000円くらいになります。

制作中にページ数の変更があるような、ページ数が定まらないサイトの場合は、バッファを付けて工数で算出するようなこともあります。

 

JavaScript開発費

JavaScriptを使っている箇所に対しての開発費です。
これも工数です。

例えば、TOPページにスライドがあって、アコーディオンで開閉するようなコンテンツがあった場合はまとめて工数をして算出します。
ここが結構難しいところで、フロントのアニメーション技術などは日々進歩しておりますので、当社でやったことのないような動きに対しての工数出しは、バッファを見ることも去ることながらクライアントのご予算と相談して実績を積み上げていくような感じです。

 

システム開発費(プログラム)

ざっくり開発費としていますが、機能ごとに細かく算出します。
すべて工数です。

実際にプログラミングをする作業になります。ここに動作検証を含む場合が多いのですが、規模によってはテスト工数を別途いただきます。特にスマホなどの実機検証が絡む場合は別工数になることが多いです。(検証会社に依頼する場合も出てきますので)

当社では、CMSや管理機能を依頼されることが多く、すべて当社の独自CMS「proG」をカスタマイズして導入しています。シンプルなニュース更新機能だと機能単価は大体10万円~12万円が相場です。
ニュース更新機能といっても掲載箇所の振り分けや承認フローなどもありますので、内容によって費用が変わってきます。
DB構築費
テーブルを作成したり、DBの構築をする作業です。
システム開発はあくまでプログラムがメインなので、項目は分けています。
正確にいうと、システムの規模によって工数とし独立させるか判断します。
サーバ設定費、SSL設定費
専用サーバなどインストールや設定が必要な場合の工数です。
SSLについてはCSR発行から鍵のインストールまでの作業です。

 

制作管理進行費(制作費の15%~30% ※制作の期間による)

最後に制作管理進行費。
これが他社ではディレクション費に当たるのかも知れません。

メール対応や電話対応、現場管理含む進行費です。
これは制作期間によって制作費に対してパーセンテージをかけています。(ディレクションは間接工数なので、進行費にはかけません。)

 

見積り作成時に心がけていること

なるべく細かく、備考欄に条件をきちんと記載することは徹底しています。

あと、クライアントの無駄遣いになるような提案は極力避けています。

制作会社としては、CMSなどバンバン開発した方が売上は上がりますが、実際に運用出来ないでCMSを導入して、結局当社でCMSを使って更新したりするようなこともあります。

もちろん、当社で更新すると費用がかかりますので、CMSを開発した費用は無駄になってしまいます。こういったことが起こらないよう、本当に運用できるのか、などをヒアリングして無駄にならない方向で提案をするようにしています。

営業マンであれば、とにかく売上で、クライアントにとって使わなそうなオプションでも付けてしまうのかも知れませんが、そこは制作者気質なのか、どうせ作ったのであれば有効に使って欲しい、わざわざ損をしないでほしい、というところもあるのかも知れません。

その場の売上より、出来れば長いお付き合いが出来ればという考えでいます。

 

見積りについては、もっともっと細かい項目はあるのですが、長くなるのでこの辺にしておきます。

執筆者: 高本

株式会社8bit 取締役の高本です。 社内のWebサービス企画、プログラミングや、売上・請求管理にいたるまで幅広く担当しております。

株式会社8bit (エイトビット)

東京都渋谷区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
キャンペーンサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。

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