制作会社でも毎日定時(近くに)に帰れる制作の進め方。

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3月末になると制作業界に限った話ではないかもしれませんが、挨拶代わりのように「繁忙期ですよね。忙しいですよね。」という言葉が交わされます。確かに年度末に納品する案件でどこの会社も忙しくなってきます。

この時期、新しく入社される新卒の方は、制作会社というと毎日残業、毎日終電が常識なんていうことをネットなどで見聞きしてドキドキしているかも知れません。私自身何社か制作会社に所属していましたが、確かに22時に帰れれば早めに帰れた、なんていうおかしな感覚に陥っていたこともあります。

しかし、本当に遅くまで残業するほどの作業量なのか疑問がずっとありました。
残業や休日出勤をたくさんしてきましたが、どこかで作業工程にひずみが出来ていたり、残業を作り出す人がいるから残業することになると感じていました。(もちろん自分のミスで残ったことも多々ありますが。)

制作会社の経営者の中には長時間働かせることを良しとする、頑張っている、と評価する方もいらっしゃるようですが、それが本当の意味で良いモノづくりに繋がっているのかと考えると私は疑問です。

当社は受託制作をやりつつサービスやツールの開発を進めています。
実質5人程度で回しているのですが、それでもなるべく定時から30-40分以内には帰れています。
(その30~40分には仕事と関係ない雑談タイムも交じっておりますのでほぼ残業はなしです。)
仕事の量もありがたいことに年々増えております。

自分ですべてやってみて分かったのですが、効率をきちんと考えれば制作会社だからといって長時間労働する必要はないのです。
もちろん必要に迫られて対応することはあります。
ですが、帰れる時にきちんと帰る習慣を会社自身がつけていれば慢性的に残業するようなことはないと思っています。

今回は当社で実践している、なるべく残業しない、効率の良い制作の進め方について書いてみます。


 

デザインの捨て案をなくす。

社内であれこれとデザインを揉むことは必要ですが、捨て案かどうかはクライアントが決めることで、良い悪いの判断をするために社内で無駄な時間を使うことはないと思っています。

ディレクターによっては社内で何度もダメ出しをしてクライアントに提出する前にこねくり回してデザイナーを疲弊させている方を見かけます。
確かに品質を追求するのは良いことですが、あくまでも良いか悪いかは主観の問題でありますので、社内で制作して煮詰まったらクライアントも巻き込んで制作したデザイン案を元にブラッシュアップを進めていくのも進行のひとつです。

当社では2案提案する場合に出来た案も捨て案にはせず、それはそれでデザイン案として3案出します。
クライアントにとっても選択やイメージの幅も広がりますし、デザイナーの作業も無駄が減ります。

デザインは提出するまでに色々こねくり回してもクライアントによってはあっさりダメだったり、あっさり捨て案だと思っていたデザインを選ばれたりもします。もちろん、社内で最低限提出して恥ずかしくないデザインを制作するために修正はしますが、ある程度練ったら一回見て貰おう、というのが当社の制作方針です。

 

普段からいつまでに出来るかを確認する。

これが結構大切で、人間そのあとの予定がなければゆっくりと作業をするものです。
次の作業がないかと思って油断していると次の作業が入り、作業が重複して忙しくなったりすることもあります。人間ゆっくり作業する癖が付くと後回しにして必然的に帰りも遅くなります。

普段から時間を意識して作業することで決まった時間を意識して作業するようにすれば、定時内にきっちりと作業をこなす能力も身に付いてきます。
よく長時間勤務するような会社だと、切羽詰まった状態にならないと何時までにというのを制作者の何となくの時間で管理していることが多く、これが結局だらだらと長時間働く原因になったりします。

当社では時間については細かく指示しているつもりです。
制作会社がいただく対価は完成品もそうですが、完成品を作り上げるまでにかかる時間を売っているようなものです。
ですので、制作者が時間を意識して作業を行うことは、スタッフにとっても会社にとっても重要なことなのです。

早く帰れて会社も利益が出てスタッフの給与に還元出来ればそんなに良いことはありません。

 

フレックス勤務ではなく、始業時間はみんな一緒の時間で。

チームで作業をしているのに作業している時間帯のずれがあると、早く来た人が遅い人に引き回されて、必然的に残業することになるような光景がよくあります。そういうところがフレックス勤務のデメリットだと思います。
私自身、これにすごくストレスを感じていて、昼前くらいにゆっくり出社して、夜は終電まで作業するような人に付き合いきれないという思いが常にありました。作業効率もあまり良くないような気がします。

ひとりで作業している分には自分の体調や生活リズムで自由に出勤するシステムは良いと思うのですが、チームで作業する場合には向いていないと感じしています。当社では少なくともフレックス勤務は導入しなくて良かったと思っています。

 

ひとりで作業を抱えさせない。

ひとりで作業を抱え過ぎて残業地獄に陥っている人もよくみます。

制作というのはひとりの制作者が一貫して行った方が効率よく品質も担保出来るという部分もあります。
当社では分担できるような作業であればなるべく負荷分散しています。

Webデザインの場合はテンプレート化していれば、ページを量産したり、コンテンツの流し込みは分担して作業出来ます。
ですので、ちょっと空いている人がいれば隙間に作業を分散して対応して貰うことでひとりだけが作業を抱えてしまうことを防止しています。

その分当社のひとりのスタッフが対応できる技術やデザインの幅は広いです。

 

クライアントに対して、修正作業などの受付時間をきちんと決める。

当社では例えば修正の受付は17時まででその後の対応は翌日午前中対応になります、など作業の受付時間をある程度決めています。
もちろん当社のミスや状況によっては時間が過ぎても対応しますが、通常の制作業務であれば時間を伝えています。

制作業界には勤務時間関係ない、といった風潮がありますので、クライアントによっては言い難いかも知れませんが、きちんと伝えることで、この会社はそうなのだ、と認識してもらうことが出来ます。もちろん、そこまで伝えるからにはどのクライントにもなるべく早めにレスポンスし、良いモノを提供するということを心がけています。

あんまりミスなどがあると、これも主張出来ませんので。。

 

長時間労働の中でアイデアは生まれない。

人間ゆとりがないと良いアイデアも出ませんし、意見などを言うゆとりもなくなります。
当社ではサービスを運用しているので常に新しい企画や、サービスの改善をみんなで考えていく必要があります。

みんながみんなアイデアはないにしても、「これどう思う?」と聞いた時にゆとりがないと、「ちょ、ちょっと今忙しいんで、、」と誰も考えようともしなくなります。毎日適度に働き自分の時間も十分に取れれば人間ゆとりが出てきますので、ちょっとしたアイデアや意見なども考え付くものです。

社内サービス以外でもクライアントにアイデアを求められることが多いので、いつでもゆとりを持っていることは重要だと思っています。

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残業の原因というのは働くことが大好きな方はやったら良いですが、すべての制作者がそうではありません。
当社では会社に残りたい人を引き留めはしませんが、帰れるなら早く帰りなよ、というスタンスでやっています。
私自身集中力が持たないタイプなので、率先して帰っています。

長時間労働すると社内も殺伐としてきます。
出来ればゆとりをもって楽しく仕事をしたいものです。

制作業界だから残業や休日出勤当たり前というのはもう古いですね。

執筆者: 高本

こんにちは、株式会社8bitの高本です。

株式会社8bit (エイトビット)

東京都渋谷区でWebサイト制作、Webシステム開発などを行っております。
キャンペーンサイトやWebサービスの企画・提案を得意としており、自社での経験を元にアイデアをカタチにするお手伝いをさせていただいております。

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